昨日に続き真夏日。
公園で本を読もうと思ったが、木陰がそれほど涼しくなかった。
昼過ぎ。
ネットで衝撃のニュースを知る。
橋本真也急死。
享年四十。
すぐターザン山本のコラムを読む。
http://www.ibjcafe.com/talk/tarzan/a/2005/20050711152804.htm
プロレスという生態系が、橋本真也を救えなかったという文からは、長くプロレス界に身を置くターザン氏の忸怩たる思いがうかがえる。
昨年のZERO-ONE崩壊は、社長の橋本が全責任をとって辞任することで、団体の解散は免れた。
団体の運営がずさんで、自転車操業が続いていたということが明らかになり、批判の矛先は橋本に向いた。
これは、社長という立場から生ずる責任を考えれば当然のことだ。
失われた信用や傷ついたプライド、そうしたものを取り戻すためには、橋本は再びリングに上がるしかなかった。
ファンもそれを望んでいた。
ターザン山本の言う『プロレスという生態系』とは、社会的に抹殺されるような不祥事を起こした人間をもう一度世間に立ち向かえるようにする機能を、プロレスのリングが持っていることを言うのだと思う。
もともと心臓が悪かったとしても、40歳というのは夭逝といっていい。
10年くらい前、新日本プロレスのファンはみんな、橋本真也が大好きだった。
というより、プロレスファンとは新日本プロレスファンのことであり、新日本プロレスファンとは橋本ファンのことであるみたいな風潮が、当時は確かにあった。
そんなレスラーが、あまりにもあっけなく死んでしまった。
悲しい。そして空しい。
闘魂三銃士が再び出会うことも、これでなくなってしまった。