『プレイヤーピアノ』読了。
主人公が運命に翻弄されるところは、『タイタンの妖女』と似通っているかもしれない。
夕方、野菜鍋を作って食べた。
具材は、きのこ類、大根、ネギ、豆腐。
沢山食べても、炭水化物や脂肪分に乏しいため、すぐにお腹がすく。
オークションで入手した、ジョージ・ハリスンのアルバム『慈愛の輝き』をじっくり聴いた。
ジョージのアルバムには珍しく、宗教的メッセージの込められた曲がほとんどない。
オリビアとの再婚と息子の誕生による高揚した気分が、アルバム全体を幸せなムードで覆っている。
いいアルバムだ。
ジョージが亡くなった2001年末からしばらく、このアルバムは廃盤のままだった。
死を悼むファンは、EMIからリリースされていたアルバムしか買うことができなかった。
再発売されたのは2004年だ。
遅すぎる。
『All things must pass』は確かにジョージの最高傑作だと思う。
しかしあのアルバムには、プロデュースをしたフィル・スペクターや、曲を共作したボブ・ディランなど、他のミュージシャンの色も濃く混じっている。
『慈愛の輝き』のオリジナルタイトルは『George Harrison』だ。
ジョージの個性が純粋な形で結晶したアルバムだと思う。
本来ならこちらのアルバムこそ、追悼の名の下に売れるべきであった。
ビートルズのメンバーは皆、自分の名前を冠したアルバムをリリースしている。
ポール・マッカートニーの『マッカートニー』
ジョン・レノンの『ジョン・レノン・プラスティックオノバンド(ジョンの魂)』
リンゴ・スターの『リンゴ』
リンゴのアルバムだけ持っていない。
けれど、『リンゴ』は全米1位の曲が2曲も入っている。
そのうち1曲は、ジョージの作った『想い出のフォトグラフ』
ファンならわかる、ジョージ節。