ロッテの電撃戦

 起きると頭がカチカチした。
 疲れとは違う感覚。
 本番ひと月前を切るとに入る。
 昨日、普段の生活で何気なくしていることに違和感を感じたのは、体と心がそのモードに入っていたからだ。

 じゃあそれ以前なら戻れたのかといえば、今まで戻った試しは幸いにしてないから、結局稽古が始まってしまえばいつだってもう戻れないのだ。
 戻れないというより、戻ったことがない。

 日曜日のPRIDEで、桜庭がシャムロックに勝利した。
 ミルコがジョシュ・バーネットに判定勝ちした。
 桜庭は打撃によるTKOらしい。
 一応、鮮烈な復帰戦は成功したと言えるが、シャムロックが第一線で戦っていたのは今から10年以上も前だ。
 どうも、生け贄っぽい感じがする。
 ジョシュはウエイトがかなり増量し、昨年のミルコ戦に比べるとブクブクだったらしい。
 それでも3R戦い抜いたというのは、ジョシュが強いのか?
 試合経過を読む限り、どちらも攻めあぐねたらしい。
 ジョシュはミルコの間をつぶすことに成功したものの、レスリング技術で決め手を欠いた。
 ミルコも打撃で決定打を浴びせられず。

 夏のミルコ対ヒョードル戦みたいに、どちらが勝っても興行的に成り立つカードは、そうそうあるものではない。
 それでも興業を打たないといけない。
 ここに、PRIDEの限界があるような気がする。

 夕方、大塚で稽古。
 稽古前、キャッシュカードの再発行を新宿で手続きする。
 が、結局本日はできず。
 無駄足だった。

 後半シーンの稽古。
 西野さんの立ち位置、普天間君の動きを修正する。
 一度やり出すと、あれもこれもと手をつけることになるし、手をつけると役者からもあれもこれもと意見が出る。
 結局ふたシーンしか稽古できずに終わる。
 こういう稽古をしていると、時間がいくらあっても足りない思いがする。
 稽古時間は主観的に伸び縮みすることを実感した。

 10時過ぎ帰宅。
 ロッテが阪神に10-1で勝利。
 3試合連続10得点。
 すでに王手。
 大変なことになってしまった。
 3試合の得点を合計すると、30-2でロッテが勝っている。
 打ちも打ったり、投げも投げたり、守りも守ったり。
 ソフトバンクとのプレーオフで、ロッテの守備の良さには感心していたが、シリーズに入ってもそれは持続しているようだ。
 阪神、明日負けたらなんとする?
 しかも甲子園で。
 正直、この3戦で勝負あったの思いがある。
 すべてにおいて、ロッテが上回っている。

 だが、明日勝つのはボビー、ちょっと待ってくれないか。
 どうせなら千葉マリンスタジアムで胴上げしたいだろう。
 あと2つばかり阪神に価値を譲っても、王手は王手だ。
 どうだろうボビー。