日常がむしろ虚構になったようだ

 忙しくなってくると、作業との時間的距離感が短くなる。
 目先のこと、手につくことから始めないと、作業が山積みとなり、とんでもないことになる。
 負ける寸前の『ぷよぷよ』状態。
 連鎖など考えず、目先の色をとにかく消していくしかない。

 稽古と台本書きと公演準備にかまけて、日常生活の色々な部分がおろそかになっていた。
 一気に片づける。
 と、言えば聞こえはいいが、虚構ばかりにかまけた日々を送っているためなのか、公共料金を払い込む作業がとても辛い。
 コンビニでお金を払うだけの作業が辛いとは、どういうことだ?
 そんな状態だから、夕方うちに帰っても、洗濯物を取り込んだりしまったり、ご飯を炊いたりする作業がとても辛く感じられた。
 投げ出せるものなら投げ出したかったが、あえて辛さを感じつつやってみた。
 原因を探ってみたかった。
 結局わからなかった。
 夜8時半頃、メールで諸連絡をしていたら、精も根も尽き果ててしまった。

 10時就寝。
 12時に起きる。
 10時間以上寝た気がした。
 が、寝ている間、エネルギータンクを誰かに盗まれたような感じがした。
 意味もなく本をめくったりしつつ2時間起き、2時過ぎに就寝。