芝居熟成促進

 昼の2時半、国領へ。
 美術の明吉さん、小道具担当の猪口さんと共に高津小道具へ。
 必要な小道具や舞台美術関係の品々を見て回り、見積もりを依頼する。
 1時間と少しで終了。
 その後、新宿のTSUTAYAで音響のソース探し。

 音はなんとなくイメージができているが、現物を流さないとどうしようもない時期にきている。
 編集やオペはスタッフさんに頼むとして、音源集めでできるところまではやっておかないといけない。
 前田綾香嬢に教えてもらったCDなどを視聴する。
 同時に必要なものをいくつか借りる。

 6時に大塚へ。
 稽古も後編に入った。
 前編・中編ときての後編。
 動きを整理したり考えたりするシーンもあれば、台本の会話から人物同士の関係を細かく調べていくシーンもある。
 どちらが進んでいるというわけでは当然ない。
 道筋が異なっている。

 長谷部-丹野間のやりとりを、一行一行追ってみた。
 丹野さんの演じるが抱えている、説明しがたい相矛盾する感情は、台本の台詞だけで表現されているというより、まるでその台詞が感情の仮の宿となっているかのようだった。
 言えば言うほど、なにかが違っていくような感覚。
 そして、自分への当惑。
 長谷部さん演じると、交わるようで交わらない関係がそこに生まれる。
 動きらしい動きがなくなり、ほとんど見つめ合っているだけのようなシーンになったが、その分相手の存在を把握しようとする精神のセンサーは二人ともかなり敏感になっている。
 敏感な状態でしばらくこのシーンを体験した上で、動きを再構成すると、第1回目の通し用に作ったシーンとは全く違ったものができるかもしれない。

 7時半から通し。
 3回目。
 当然のことながら、重点的に稽古した後半のシーンは出来がいい。
 見ていて気分が高揚する瞬間があった。
 そして当然のことだが、あるシーンの出来が突出すると、前回と同じレベルのシーンは相対的に見劣りする。
 だから、全体を通して良かったとは、まだ言えない。
 これは当たり前の現象だ。
 引き続き、細かい稽古を続ける。

 10時に西荻窪下車。
 久しぶりに西友で買い物。
 10時40分帰宅。
 青梗菜やタマネギ、ジャガイモをスープにして食べる。
 最近、ちゃんと食事を作っていない。
 ジョギングもしていない。
 に入った以上、サバイバルを生きる意味でも、毎日の食事のことを真剣に考えるべきではないか。
 とりあえず、うちに帰ったらなにか作る。
 そんな生活を取り戻そう。