いまさらドラクエ7

 先日図書館で小学館国際版の『宝島』を借りた。
 鎌倉に行った日の朝にそれを返却した。
 ところがどういうわけか、未返却になっており、新しい本が借りられない状態だ。
 図書館に電話をして事情を聞く。
 いつも行く図書館の蔵書ではなく、他の図書館から取り寄せてもらったので、すぐには確認できないと言われた。

 あさって日曜日に両親がうちに来る。
 昼にその件で母からメール。
 孫2人を連れて行くとあり、あわてて電話をする。
 おとなしくさせておくから大丈夫と言われたが、まだ5歳と7歳の子供だ。
 うちにはさわっちゃいけないものが結構たくさんある。
 コンピューターのパーツとか、劇団関係の書類。
 逆に言えばそういうもの以外は何もない。
 祖母に連れられてわざわざ叔父の家にきて、何もせずおとなしく座ってることを強制されるだけというのはかわいそうだ。
 しかしその日は妹の仕事がある関係で、子供の面倒を見てあげないといけないらしい。

 今日も寒い。が、昨日や一昨日ほどではない。
 夕方、4日ぶりにジョギング。
 久我山まで走り、そこからひたすら南進して甲州街道、旧甲州街道へ。
 そのあたりは南烏山だ。
 環八に出て荻窪方面に戻り、そこからうちへ。
 このコースで10キロくらいだろうか。
 走りやすいとは言えないが、キリのいいコースではある。

 ドラゴンクエスト7を5年ぶりにやる。
 ドラクエシリーズは大抵、2回以上プレイしているが、7だけは買った時に1度しかやっていなかった。
 なので内容はほとんど覚えていなかった。

 ゲームを始めてしばらくは謎解きが多く、なかなか戦闘シーンが始まらないことから徐々に思い出し始めた。
 そういえば初めてやった時、プレステなのに画面効果がちゃちだと感じたものだ。
 しかしシナリオは秀逸。
 洗練の極みだと思う。
 村人の台詞一言一言に、その人の個性がそこはかとなく感じられるようになっている。
 並大抵のことではない。

 はじめの方で魔物にねらわれた村のイベントがあるが、結末には人生の苦みを感じさせるものがある。
 無邪気に楽しめる範囲を超えたものかもしれないが、プレイヤーはそこでゲームをやめるわけではないので、登場キャラクターがそうした試練を乗り越えて成長していくのとともに、プレイヤーも考えさせられることで成長していくという構造になっている。
 もちろん成長云々はプレイヤー次第だ。
 「ゲームやる時に考えさせられたくない」
 と、当時知人が言っていたし。

 だが、もしもドラクエ7にそうした要素がなかったとしたら、失敗作の烙印を押された可能性もある。
 操作性やゲーム性はどちらかというと無骨で、ドラクエらしさを表現することに注意を払うあまり、やりたいことがやれていない感じがある。
 ドラクエ6がリメイクされるらしいが、7もリメイクされることでシナリオの本当の良さが人口に膾炙することになるかもしれない。