前田佐山対談

 週刊文春に、前田日明と佐山聡の対談が載っていた。
 不意をつかれた。
 1985年以来、二人が公の場でそうしたやり取りを交わすことはなかったからだ。
 仲介者が真木比佐夫というところに昭和の香りが漂う。

 前田日明が佐山に言いたかったことはたった一つ。
 それは、
 「佐山さんはどうして変わってしまったんですか」
 ということだ。

 前田日明の新日本プロレス入りには、佐山聡が深く関わっている。
 キックの選手と異種格闘技戦をするため特訓をしていた佐山は、大阪で前田の空手の師匠、田中正悟と出会う。
 田中は、弟分の前田を佐山に引き合わせる。
 将来の夢はアメリカに行くことだった前田に、
 「アキラ、プロレスラーになれ!」
 とハッパをかけたのが田中だった。

 人のいい前田は、
 (田中先生が言うなら)
 と、新日本プロレスに入門する。
 プロレスラーになりたくて入門したわけではないのだ。

 前田は対談で、
 「その頃の猪木さんは目が澄んでいて、なんてきれいなんだろうと思わず見とれた」
 と語っている。
 そして、
 「自分はその頃と同じで変わってません。なんで猪木さんも佐山さんも変わってしまったんですか」
 と言い切る。
 読んでいて切なくなってしまった。

 夕方、豚汁を作る。
 ほとんど野菜ばかり。
 喉の痛みはそれほどでもないが、明らかに炎症を起こしているのがわかり、体はだるく、口内炎はずきずくと痛んだ。
 7時くらいに布団を敷いて寝る。
 10時過ぎに起きる。

 『タモリ倶楽部』見る。
 農業特集をやっていた。

 1週間ずっと体調が悪いので、明日の朝病院に行くことに決め、2時前に寝る。