文学部唯野教授

鮭、焼き海苔、味噌汁の朝飯。
久しぶりに定番メニューを味わった。
実家ならでは。
自分で作る場合、鮭を焼くロースターを洗うのが面倒くさい。

夕方、思い立ってカステラを焼いた。
結果は大失敗だった。
カステラなのにずっしり重く、ふわふわ感が皆無だった。
メレンゲがきちんと出来なかったのが原因だ。
ハンドミキサーがないとダメか。

ハンドミキサーがなかった頃は、どうやって作っていたのだろう。
ハンドル式の泡立て器か。
それすらない頃は?
茶筅みたいなものを使っていたのか?
メレンゲ奴隷がいたのか?

筒井康隆『文学部唯野教授』を読み返す。
極端に戯画化された大学教授達の描写が評判になり、90年代初頭にベストセラーとなった作品だ。
今読み返すと、教授達のスラップスティックよりも、唯野教授による講義部分が面白い。
新しい文学理論の前に、土壌となる哲学があることがわかった。
ソフトウェアに喩えると、哲学がOSの役割を果たしているのだ。

大学を茶化した部分も、当然面白い。
講師への道を閉ざされた蟇目が発狂して体中をメスで傷つけ、教授達を追いかけ回すあたりなどは、筒井康隆の真骨頂だ。