清志郎とホラ貝

朝、鮭を焼く。
ご飯、味噌汁、鮭、卵という、<ニッポンの朝ご飯>を満喫する。

昼、チョコプリンを食べる。
非常に旨かった。
ただ、一緒に飲んだカフェオレが非常に不味かった。

夕方、ジョギング。
仙川から狛江方面へ走り、多摩川を渡って登戸まで往復。24キロ。
少しずつ、長距離への耐性が出来ている。
だが今日は、朝ご飯とチョコプリンしか食べていなかったせいか、途中でへたってしまった。

帰りにipodで、小橋建太の入場曲『GRAND SWORD』を聴いたら、アドレナリンがどっと放出され、ラストスパートができた。
もちろん、スパート後の虚脱感は凄かったが、『GRAND SWORD』の効果をまざまざと感じた。

忌野清志郎が武道館で復活ライブをしたそうだ。
13000人の観客が集まり、ネットのニュースでも取り上げられていたから、世間的にもかなり耳目を集めていたということになる。
<ロックの人>と評されるが、本人は自分のことを<ソウルマン>と呼んでいる。

そういえば1999年の9月。
ニュースステーションにゲスト出演して、発売禁止になった『君が代』を歌っていた。
久米さんと話す時、なぜか手にホラ貝を持っていた。
練習中とのことで、吹くと間抜けな音がした。
その頃、中日ドラゴンズが優勝マジックを着々と減らしていた。
忌野清志郎はドラゴンズファンであり、自分の作品が発売禁止になるとドラゴンズは優勝するというジンクスを信じて、
「間違いありません!」
と言っていた。
確かに1988年の優勝の時は、RCサクセションの『カバーズ』が発売中止になっている。

1999年のドラゴンズは無事優勝した。
スポーツニュースではビールかけを中継していた。
泡まみれになった星野さんは、プールに飛び込んでいた。
服の中にまでビールを注がれ、ずぶ濡れになったレポーターから、カメラがスタジオに戻る寸前、ホラ貝の音が聞こえた。
(清志郎さん、ホラ貝持って、お祝いに来てたんだ)
ちっとも上達してなかった。
間抜けな音だった。
でも、かわいい音だった。

これが、一番好きなエピソードだ。