抱きしめたいなんて言ったことない

7時半起き。
朝食にバナナ。
最近朝食をごく軽いもので済ませることが多い。

その代わり昼に「王将」へ行き、がっつり食べる。

作業の目的と仕組み、そして例外について段々わかってきた。
引き続き自主的な知識補填をする。

夕方、目白から坂をおりたところにある、古ぼけたビルの一室で稽古。
隣のビルとの間隔が1メートルもない。
両手両足をビルの壁にあてて忍者のようにおりられそうだった。

森さんに、過去のマグ芝居のストーリーを話す。
話しながら、1年以上台本を書いてないことに気づく。

タイトルだけは決まった。

『1:1』

若いカップルの短編4本。
すべてがカップルの話ではないかもしれないが、カップルの話中心になることは間違いない。

カップル話だからといって、恋愛ものとは限らない。

考えてみればつき合っているからといって、24時間恋愛をしているとは限らない。
そもそも、恋愛しているとはどういう状態をさすのか。
「私は恋愛している」
と自覚するものなのか。
「あなたは恋愛している」
と指摘されるものなのか。
言葉にできない<ある幸福感>の一部分をさして<恋愛>と定義しているのか。

答えが出る問題ではないし、問題にする必要もないかもしれないが、台本中に「恋愛」「愛してる」「好き」という言葉を一切使わないようにして挑めば、面白いものが書けそうな気がする。

<はっぴいえんど>の「抱きしめたい」という歌は、歌詞に「抱きしめたい」という言葉が使われていないのに、汽車に乗って恋人に会いに行く男の(君を抱きしめたい)という気持ちが良く伝わってくる。
とても好きな歌だ。

恋愛ものを書くにあたって、
「それを言っちゃあおしめえよ」
という感覚は、大事にしたいと思う。
決して、照れではなく。
言葉の力を、すり減らさないために。