三度目の荒井浜

朝、思い切り寝坊した。
4時半にセットしてあった目覚ましを、寝ぼけ眼で止めてしまったらしい。
起きたのは6時過ぎ。

大慌てでレンタカーへ行き、車を借りて家に戻る。
荷物を積み、油壺へ向かう。

お盆のせいか、環八の渋滞はそれほどでもなかった。
246から保土ヶ谷バイパス、横浜横須賀道路と、通行は実にスムーズだった。

油壺の荒井浜には9時20分頃到着。
もし時間通りに起きていたら、8時前に着いていたかもしれない。

駐車場から浜へ降りる。
小道の入り口に、「海の家 海上亭」の看板あり。
「488歩」
とあったので数えてみたが、途中でわからなくなった。

海上亭に荷物を預け、テーブルに陣取る。
海の家も浜辺もまだ空いていた。

安物のゴーグルとシュノーケルをつけ、まずは泳いだ。
岩の多い浜辺で、太陽光を海底が照り返し、小さい魚が泳ぐのがよく見えた。
心配していた天気は良好だった。

ひと泳ぎしてから食事休憩。
冷凍庫に入れていたため、切り干し大根は半分ほど凍っていた。
唐揚げは普通に食えた。
旨かった。

食後、3?400メートルほど沖に顔を出している岩場まで泳いでみた。
前回来たときは途中の深いところで水底が見えなくなり、真っ暗な海を泳いでいるようで非常に怖い思いをしたのだが、今回はよく晴れていたせいかそんなことはなかった。

岩場で小休止し、再び海の家に戻る。

残った唐揚げやその他のお弁当を平らげる。
昼飯時で、海の家は混雑していた。
隣のテーブルに父と息子の親子連れがいた。
息子は小学4年生くらいだった。
父親はビールを飲みながら、野球の練習方法や、根性について、息子に延々と説教をしていた。

(なぜ海に来て、そんな説教をする?)

そう思ったが、自分の言葉に酔っている様子だった。

混雑している浜辺を抜け、再び沖の岩場まで泳ぎに行く。
潮が満ちてきていた。
岩場は平らだが、フジツボがくっついており、裸足の足を切らないよう気をつけなければならなかった。
しばらく休憩し、海の家に戻る。

説教親子はいなかった。

小腹を満たすために焼きそばを頼む。
ソースが薄めだったが美味しかった。
海の家で頼むと、ラーメンや焼きそばは格段においしくなる。
なぜだろう。

少し昼寝をし、また泳ぎに行く。
朝と比べて水の透明度が落ちていた。
日が傾きかけ、日光が海底に届かなくなっていたからだろう。
それでも岩場のそばの水中で数匹の魚が見られた。

4時にあがる。
例年になく沢山泳いだ。
プールで泳ぎのフォームを確認したくなった。

車に乗り三崎口の港へ。
市場をのぞく。
マグロが名物らしかった。
肉の代わりにトロをつかった<とろまん>を食べた。
味はまずまず。

日が沈んでから「くろば亭」という海鮮料理の店へ。
刺身の定食を食べる。
量は普通だったが、刺身は旨い。
日本酒が飲みたかったが、運転があるので断念。

7時過ぎに店を出て家路につく。
道が空いていたため、横浜市まで1時間ほどしかかからなかった。
ドンキホーテに寄り、貼り底のない圧力鍋を買う。
10時過ぎに車を返し帰宅。

『未来少年コナン』のDVDを見る。
懐かしい。
子供の頃、リアルタイムで見ていた。
古い声優さんが皆巧い。
波平も魔女っ子メグものび太もマスオさんもいる。

ダイス船長を演る永井一郎さんの芝居が好きだ。
宮崎アニメでは、
『カリオストロ』のジョドー
『ナウシカ』のミト
『ラピュタ』の将軍
でご活躍だ。

ほかに、
『ガンダム』のナレーション
『うる星やつら』の錯乱坊
などでもおなじみだ。

近頃はお年なのか、波平以外の芝居を聴く機会があまりない。
たとえば『紅の豚』の、マンマユート団のボスなどは、この人が演ると別の面白さがあったろう。