夕方6時半過ぎに稽古場へ。
荻窪から自転車を使う。
さかしたさんが見学に来た。
「ベトナム行ってきたの」
とのこと。
おみやげに、レトロなキャラメルをいただく。
現地で食べ物か水にあたったらしい。
気をつけていても、あたってしまうようだ。
4話を稽古する。
その後、完成した2話の読みをし、3話の追加分の読みをし、1話を半分通す。
さかしたさんは電車の時刻があるため途中で帰られる。
9時半まで稽古場が使えたので、2話から再び返す。
「あれだけで終わるはずがないと思ってましたよ」
と、用心棒のような声で芹君が言った。
2話と3話は対になっている。
2話の男はどうにかしようとするが、3話の男はなにもしない。
3話の二人は凪のような関係にあるため、物語は発生しえない。
1話は会話のテンポがもっとも心地よい。
掛け合いのスピードで高揚感を出す。
4話はあっさり味の二人が、珍妙な世界に取り込まれている。
世界の珍妙さに疑いを持たないでいられれば、いい感じになると思う。
設計図はできたが、不安なのは3話だ。
稽古量が少ない。
週末に挽回しなければ。
美術の松本さん来る。
荻窪の居酒屋で美術プランをつめる。
音響の話をすると、
「舞台袖で塚本さんがミキサー操作したらどうですか」
と言う。
客出し曲を流すだけなので、オペさんは頼まないつもりだったが、袖から出すことができるのだろうか。
ともあれ松本さんから延長コードを借りることになった。
ドキドキがひとつ増えた。