忘れサービス

6時半起き。

朝飯に、昨夜仕込んだ豚汁、ご飯、冷凍していたひじき煮、納豆。

『さよりっ子』を繰り返し練習してから稽古場へ。つぎはこれをやる、と言ってから、2回目の稽古で最後まで到達したことに満足したが、つながり部分や、押さえっぱなしにするべき箇所が間違えているなど、細かい指摘を当然受けた。先はまだ長い。

一方、この二週間まったくやっていなかった『甘納豆』は、何もかも忘れていた。

本番前の稽古期間中、二週間の休みがあることは滅多にないが、それでも稽古期間中なら不思議と台詞は忘れない。しかし、本番が過ぎると一週間で忘れる。

今回、別に本番があったわけではないのに忘れたのは、それを稽古することを忘れていたからだろう。で、脳がついでに、中身も忘れるサービスをつけてくれたのだ。

そんなサービスがあるのなら、忘れてしまいたいことや、どうしようもない寂しさに包まれた時に、酒を飲む前に、つけてほしい。

いや、酒がそのサービスだろうか?

午前中、昨日改修したツールは大丈夫なのか、メールの返答を待ったが、来なかったので、引き続きヒマモードに移った。

昼、ご飯、だし巻き卵、納豆、ひじき煮、豚汁、梅干し。

2017年に仕込んだ梅干しがとうとうなくなった。頭の中に『ロッキー』のエンディングテーマが流れた。

『死の棘』読む。妻に責められすぎて夫は少しおかしくなり、国電の線路に向かって走り出したりする。それをされると妻は必死で止める。妻よりも夫の方が危うい感じになってきたところへ、愛人から電報が来る。妻が爆発するんじゃないかと夫は焦るが、その内容から、やっぱりその女はろくでもない女だったと合点したようで、妻はむしろ夫の味方をする感じだ。

午後、引き続きヒマモード。昨日の依頼は年内にできれば良かったらしく、速攻でやったのは空気を読めなかったかと、気弱なことを思う。

ヨギボークッションを捨てることにした。買ってから6年経ち、中身のビーズも3回ほど足したが、それでもへたってきた。へたっても、ビーズを足した分、総重量は買った時よりも重くなっている。

とりあえず、中身のビーズをゴミ袋二つ分、燃えるゴミとして出した。そのペースだと、あと5回くらい同じことをしないといけないかもしれない。

ヒマモードのまま午後を過ごし、夕方、音羽屋さんから「オーケーでした」という返事をもらった。

夜、いつも行くのとは反対側のサミットへ行き、在庫一掃セール対象になっている、リトアニアビールのヴァイツェンを5缶買った。夏前くらいの値段から6割引だった。ひょっとしてこいつは、忘れてしまいたいことや、どうしようもない寂しさに包まれた杉並区民向けのサービスだろうか?

夕飯に、ご飯、豚汁。

買ったヴァイツェンをひと缶だけ飲み、10時過ぎ就寝。