最後の稽古

7時半にうちを出る。
新宿で松本さんと待ち合わせ。
レンタカーを貸してくれる人がキーをくれる。
車で新宿に来るのだと思っていたが、その人はキーだけを持ってきた。
松本さんと二人で直接池袋のガレージへ。

車を出し、五反田へ。
積み込む材料はそれほど多くはなかった。
明日の打ち合わせを少しして、車で駒込へ。

1時前に駒込到着。
タカタカ近くの中華料理屋でチャーハンセットを食べる。
やや旨い。

タカタカに入り、パンフレット原稿を書く。
結局昨日もまとめられなかった。
芹君が劇場を掃除していた。

パンフ原稿書き終える。
2時から稽古。
昼は微調整の微調整。
急所を急所でなくす作業。
実際の椅子を舞台に置いて稽古する。

5時半食事休憩。
餃子と鶏肉食べる。

夜、稽古場での最後の通し。
3話、ようやく全体の流れになじむ。

明日の予定を伝え、9時に解散する。
芹君とタカを車に乗せ、機材積み込みのために尾池さん宅へ。

車中、だらだら話す。

タカが話す。
「子供の頃、20キロくらいで走っているトラックの横に、ぶつかったことがあるんです」
「大丈夫だったの?」
「大丈夫でした。それで、大変なことしちゃったと思って、家に逃げ帰ったんです」
「トラックの運転手は?」
「運ちゃんも驚いて『お宅の子供大丈夫ですか?』と、うちに謝りに来たんです。でもお袋とか調子がいいんで『まあすみませんねえ』なんて言ってて」

しばらくして、バキュームカーの話になる。
タカが話す。

「子供の頃、くみ取り式だったんですよ。うちにバキュームカー来てました。バキュームカーが来ると、うちの中が臭くて臭くて。それで子供の頃、パニックを起こしちゃって、外に飛び出したんです」
「それで?」
「20キロくらいで走っているトラックにぶつかったんです」

つまり、バキュームカーの臭さにパニックを起こし、
「臭いよー!」
と外に飛び出したタカ坊は、走っているトラックに激突し、
「大変だー!」
とまた家の中に戻ってきたわけだ。

芹君と二人で大笑いした。