朝、スマホで家周辺の気温を見たら、4度だった。
やたらに寒いが、先日買った足元用ひとりコタツのおかげで、作業中は寒さを感じずにいる。昨年まで使っていたパネル状の足元暖房より暖かく、ガスファンヒーターも出していない。
足元暖房さえしっかりやれば、部屋全体は必ずしもすべて暖かくしなくてもいいと思う。
我が暖房史においてそのことを強く感じたのは、南荻窪の鉄筋アパートに住んでいた時だった。
その年は12月に列島を大寒波が襲った。ちょうど芝居の稽古期間中で、家にいる時はPCに向かって作業をすることが多かったため、暖房をどうしようか色々考えた。
アパートはオール電化で、PCを置いていた部屋にはエアコンがなかったので、ハロゲンヒーターを買ってパソコン部屋に設置したのだが、ヒーターを当てている部分しか温まらなかったので、足元用にスリッパ状のヒーターを買った。これは、USB接続するとスリッパの中に仕込まれている電熱線が温まるという代物だったが、正直、電熱線で温まっているのか体温で温まっているのかよくわからなかった。
その後、別の部屋に引っ越してからは、ガスファンヒーターを使えるようになった。ガス栓はキッチンだけでなく、今の壁にも引かれていたので、ヒーターを部屋のいい位置に設置することができ、スイッチ一つですぐに部屋は暖かくなった。
ただし、この部屋は夏に暑かった。3階建ての3階だったので、下から上がってきた熱気が部屋にこもる感じがしたし、屋上の給水塔は日にさらされていたため、水もぬるかった。
今の部屋は、居間や寝室にガス栓がないため、キッチンから長いゴムホースを使ってガスコードを這わせ、パソコン部屋から遠い位置にファンヒーターを設置して、暖気を送り込まないといけない。それでも暖かくなるのだが、すべての部屋を暖かくすることになるため、ガス代はかさむし、真冬には窓ガラスだけではなく壁まで結露してしまう。
数年前、体重計に似た形状のヒーターを買い、PCデスクの足元に置いていた。これは、ヒーターに当たっている部分しか暖かくならないのと、当たっている部分はむしろ熱くなるため、上にタオルを置くなどして対応したが、スリッパヒーターよりは断然ましだった。
去年、パネル状のヒーターを買った。これは、足元にヒーターのついたパネルがきて、同じ物が左右と奥に立てられるというもので、足元だけでなく周囲からもヒーターの熱に囲まれるという仕様だった。上から毛布を被せるとこたつのように暖かくなったため、使用感はとても良かった。
今回買ったひとりコタツは、暖かいのは足元だけだが、周りを囲んで上から膝掛けをかける形状なっているため、毛布を用意しなくてもいい。足元のヒーターパネルは裸足で乗ると熱いが、パネルから足をずらして、床に直接触れるようにしても、足を入れている空間全体が暖かくなっているので、足先は冷たくない。
パネルヒーターは実家に運んだ。実家の足元は、けっこう前に実家近所の中古品ディスカウント店で買ったオイルヒーターを設置しているが、こいつは暖かくなるまでに時間がかかる。しかも重い。パネルヒーターは畳めば収納が楽だし、オイルヒーターは処分しようと思う。
暖房のことを考えていると昼になった。仕事しろよ。
昼、ご飯、鯖の塩焼き、キャベツとソーセージとトマトのスープ、納豆キムチ。
午後、そろそろ来年の引き継ぎについて考えないといかんなあと思う。しかし、現在いるスタッフではなく、新たにやってくるエンジニアに引き継ぐことになるだろうから、できれば直接コミュニケーションをとりつつ引き継ぎをしたいものだが、そういう引き継ぎはさせてくれないような気がしている。
となると、ドキュメントを残すしかないわけだが、ドキュメントだけで引き継ぎができるほど、引き継ぎは簡単なものではない。そしてまた、ドキュメントがあってもなくても、引き継ぐ人は引き継ぐし、引き継げない人は引き継げない。引き継ぎは、どちらかというと、引き継ぐ人の力量に多くを負う。
ヨネトシさんは、引き継ぐ力量はなかったが、前任のチャーさんは、むしろ引き継ぎドキュメントをたくさん残していたと思う。
夕方、音羽屋さんから依頼。内容を読み、すぐにできると判断はしたが、今日やってもどのみちリリースは来週になるので、了解の旨のみ返信した。音羽屋さんとは先日のタダ飯会で新しい学校のリーダーズについて少し話した。彼の自己紹介カードに『一番推してる』みたいなことが書いてあったので、「実は私もなんです」と告白した。もっと色々話したかったが、あまり時間もなかった。
夕食に、中華三昧の塩と、キャベツと豚肉を使って、タンメンを作って食べた。
『三体Ⅲ 死神永生 上』読む。PIAのボス、ウェイドは、敵に探査機と地球人を送り込み、あえて拿捕させる作戦を進める。敵は、貴重な地球人を生きて捕まえないわけにはいかないからだ。しかし、探査機の重量制限はシビアだった。『三体Ⅱ』とは違って、この巻は羅輯とは別の場所を再び現在から進めているので、読んでいると外伝のように感じる。
12時半就寝。

