朝6時40分に起き屋上に上がり、初日の出に対してパパラッチとなる。
凍死する前に部屋へ戻り、年賀状印刷をする。
設定に手こずったり、レイアウトを変えたりなどするうちに、9時を過ぎる。
ポストを見に行くが、郵便は届いていなかった。
ついでに近所を散歩する。
人っ子一人いない。
俺の町だ。
帰ると年賀状が配達されていた。
部屋に戻り、のしもちを切って雑煮を作り、もち1個分だけ食べる。
昼過ぎ、おせちを用意する。
年末にもらった日本酒をあける。
おせち料理は日本酒の肴みたいなものばかりだと、今更ながら実感する。
2時半に近所の神社へ初詣に行く。
外は寒かった。
おみくじは買わず。
2年連続で大吉を引いていたので、なんだか怖かった。
超凶なんてものを引いたらどうしようという恐れも少しあった。
だが、もし今年最初に引いたおみくじが大吉だったら、それを人生で引く最後のおみくじにしよう。
「つまり俺は一生大吉ってことで」
帰り道、ファミリーマートに寄る。
元旦なのでバイト君らはおらず、ニクソン元大統領似の無愛想な店長がレジにいた。
お酒類を買い足す。
うちに帰り、お汁粉を作る。
あんこは昨年末に小豆を茹でて作ったものだが、ちと煮る時間が短かった。
味は悪くなかった。
その後睡魔に襲われた。
早起きし、昼から酒を飲んでいるので、当然の反応だろう。
毛布をかぶって昼寝をする。
夕方起きる。
おせちをちゃぶ台に並べ、晩酌をする。
何気なくテレビをつけると、ガンダムの映画をやっていた。
DVD-RWをセットし、録画する。
9時から『相棒』のスペシャルを観る。
渡哲也が出ているので期待していたのだが、ドラマとしてはつまらなかった。
『SP』の影響を受けているのだろうか、それっぽいテロ事件が発生するのだが、映像ではなく台詞で説明しているため、著しくリアリティに欠けてしまった。
同じ土俵で勝負して『SP』に勝てるわけがない。
寺脇さんの不在も物足りなかった。
このドラマは、並のシナリオを水谷豊さんら役者が光り輝かせていたのだなあと思う。
でかい事件を一つ起こすのではなく、2時間の中に複数の事件を起こし、それらを有機的に絡ませながら刑事の人間ドラマを追うスタイルの方が良いと思うが。
『相棒』の代わりに、年末に借りた映画『全然大丈夫』を観る。
藤田容介監督作品。
見る前に予想していた内容とは全然違っていたが、前のめりになるくらい面白かった。
焼き物の修繕士を演じる田中直樹がすこぶる良く、木村佳乃と手製の竹輪を焼くシーンが素晴らしい。
三角関係映画の傑作。
元旦早々見る映画がこれで良かった。
春から縁起がいい。