『海辺のカフカ』上巻読み進む。
ジョニー・ウォーカー氏のような人物は『ねじまき鳥クロニクル』にも出てきたと思う。
一人ではない。
ギター弾きの男、皮剥ぎボリス、赤坂ナツメグの夫、そしてたぶんワタヤノボル。
彼らが象徴していたものを一人の人物にまとめ、余計なものをそぎ落としたのが、ジョニー・ウォーカー氏ではないか。
夕方、走る時間がなんとか出来たのだが、ついに走らず。
昨年かかったのと同じ、マラソン鬱だろう。
こういう気分は自分で作り出すものだから、一番有効な治し方はこうだ。
そういう気分を自分で作り出さないようにする。
けれど作ってしまうのが人間であるらしい。
敵は気分そのものではないということを意識する。
そうすれば、やがておさまる。
言うのは簡単だが、なかなかそうできない。
が、そのやり方を頭の片隅に置き続けて人生を生きていれば、いずれやり方は洗練されていくだろうと思う。