王将で何を選ぶのか

「王将」はよく行く。
だが、友人の清水くんに比べると、全く行かないといっていい。
それでも世間一般の人よりは、まあ行く方だろう。

「王将」に入った以上、餃子を頼まないわけにはいかないだろうと、つい最近まで思っていた。
安いしうまい。お腹も膨らむ。

だが餃子を頼むことで、頼まれずに終わってしまった潜在メニューがあるはずなのだ。

昼前、突然そのことに気づいた。
そして昼。王将へ。
餃子を頼みたい心を押し止め、代わりに卵スープを頼んでみた。

小さい器で、ラーメンスープに溶き卵を溶かしている程度だろうと高をくくっていたら、思いがけず大きい器で、おかず感に満ちたものが出てきたのには驚いた。
嬉しい誤算だった。

王将のメニューなど、食べ尽くしてしまったと思い上がっていたが、いつも頼んでいるものを頼まないことで、世界が広がるということもある。
たとえるなら、通勤の道を変えてみたら、ステキなお店を発見みたいな感じか。

度会好一『魔女幻想』読了。
魔女に関連する本を読むと、魔女狩りの記述が避けて通れない。
むしろ、魔女は、魔女狩りが作り出した幻想なのではなかろうか。