インスタントラーメンのこと

朝、チキンラーメンに卵を乗せて食べる。
昼は、スタ丼屋で冷やし坦々麺。

ラーメンは好きだが、インスタントラーメンはまた別物だと思う。
常備しているわけではないが、5袋入りが安売りしていると買ってしまうのが、サッポロ一番とチキンラーメン。
チャルメラはよほど安くないと買わない。

買ったインスタント麺は台所の棚にしまっておくのだが、すぐに食べてしまうのがチキンラーメンだ。
お湯をかけるだけで良いという手軽さゆえだろう。
だが、たまに食べるからおいしいのであって、日を置かずに食べているとすぐに飽きてしまう。
サッポロ一番は飽きない。

サッポロ一番の麺は油で揚げてあり、スープは粉末のものしかつかない。
油脂は麺の茹で汁に頼っている。
チャルメラや出前一丁もこの方式だが、サッポロ一番の茹で汁はほんのり甘く、粉末スープとのバランスが絶妙だ。

そのままかじってもおいしい。
『ドラえもん』で、無人になってしまった村にのび太の一家が出かける話があった。
その村に遭難者がやってくる。
ラーメンが置いてあるのを見て、ばりばりかみ砕いて、
「やっと声が出るようになった」
とつぶやく。
リアリティのある名シーンだった。

その食べ方とてもうまそうだったので、小学生の時に母親の目を盗んで、ラーメンを生のままかじったことがある。
うまかった。
サッポロ一番だったような気がする。

そのままでもおいしいけれど、粉末スープを袋の中に少し入れて、麺を砕いて袋の口を押さえしっかり振ればスナック菓子になる。
粉末スープはかなり余る。
全部入れたりしたら、しょっぱくて食えたもんじゃない。

食えたもんじゃないほどの塩分が、スープに含まれているということなのだ。
やはり、どんなにおいしくてもスープは残すべきだ。
せめて半分。

夜、大根おろし、納豆、なすの浅漬けでご飯を食べる。

9時過ぎ、石神井公園まで走る。
体にたまった水分を出すのが目的なので、長い距離を走る必要はない。
40分以上かけてゆっくり走った。
じっとしていても汗が出るのに、走ってもそれほど汗が出ないのが不思議だった。