ひどい夢

ひどい夢を見た。

知人の女性が出てくる。
仕事仲間の女の子をいつも「可愛い」と思っていた彼女は、可愛さが高じて、ついに今晩押し倒すことに決めたという。

「50万円で薬を買った」

彼女は言った。
服用すれば、股間に一物が生えてくる薬だという。
ところが彼女は、生えてきても、どう使ったらいいのかわからないので、俺に教えて欲しいという。
そこで俺は、

「その女の子のことを思い描くと、ムラムラっとするだろう。わかる? その感覚を、新しく生えてきた業物とリンクさせることから始めるのさ。さあ、やってみよう」

などと言って、レクチャーするのである。

実在するから怖い。
実現したらなお怖い。

お昼前、風呂場のドア修理の職人さんが来て、ドアを交換してくれた。
浴室が若干快適になった。

夜、新宿へ。
大学時代の友人達との定例飲み会。
豚肉のうまい店で飲む。

回を重ねるごとに、食べる量が減っていく。
プロ野球選手が引退を考える衰え方に似ている。

シェーキーズに移って飲み直す。
こういう集まりが成り立っているのは、成り立たせようとする人の地道な努力の賜物だと思う。
とはいえ、ここ数年で食べる量はずいぶん減った。
王将で飲むことも少なくなった。
シェーキーズで頼むポテトフライトオニオンリングの量も減った。
ピッチャーを頼む時も、恐る恐るという感じになった。

大食いは、止める奴がいないと、果てしないのだということを、彼等と一緒にいる時に学んだ。
誰かが食べはじめると、俺も食べなきゃいけないと思う。
その連鎖だ。