柏・南柏・渋谷

朝10時起き。
昨夜仕込んだおでんを食べ、11時前に家を出る。
山手線周りで日暮里へ。
常磐線快速に乗り換える。

12時20分過ぎ、柏に到着。
バス停の位置を確認し、昼ご飯に「かつや」のカツ丼を食べる。
40分にバスに乗る。
麗澤大学前という停留所を、バスの中の地図で探す。
見あたらなかった。
「学園前」みたいな名前の停留所はあったが、不安になり地図をくまなく調べると、別の路線にその停留所はあった。
柏ではなく、南柏からのバスだった。

慌ててさかしたさんにメールをし、南柏に移動する。
来たバスに飛び乗るが、停留所を五つ過ぎても麗澤大学前という停留所に着かなかった。再びバス内の地図を見る。
どうやら、別のルートを走るバスに乗ってしまったらしい。

すぐに降り、方向の目安をつけて歩く。
電柱の住所を見て場所の見当をつけたら、目の前が集会所のあるエリアだった。

1時40分に稽古場着。
慌てて歩いたので少し汗をかいていた。
上着を脱ぐ。

本読みをする。
自分の台詞より、さかしたさんの台詞に注意して読むようにする。
「結婚」が一つのキーワードなのだが、それに対してどのくらい熱があるのかによって、「女」への対し方がまるで違ってくる。

休憩を挟んで本読みを2回やる。
5時に食事休憩。
さかしたさんがおでんを作ってきてくれた。
汁が関西風で美味しい。
出汁はどうとるのか質問すると、鰹節、昆布、鶏肉との答え。
醤油はほんの少ししか入れないらしい。
「自分は関東育ちなので、鰹節の出汁で、汁は黒いですよ」
「関東炊きってやつね」
名古屋に住む菊本さんは、
「名古屋ではこの関西風のも関東炊きですよ。名古屋でおでんと言ったら味噌」
と言った。

おでんとご飯を二杯おかわりし、甘やかされた飼い猫のように満足しきってから、机を動かし、立って稽古をする。
立ったり座ったりする動作が重要な芝居で、数は多くないが、間違えると内容が変わってしまう。

二回目の読みの時は、もの悲しい終わり方になった。
立って稽古をし、菊本さんの演出を受けるうちに、普通の感情を普通に出す方向に変わっていった。
逆説的な言い方をすれば、別役作品だからって、別役作品っぽくやろうとするべきではないということだろう。
第一、別役作品っぽい演技というもののイメージを、もともと持っていないのだ。

8時に稽古終了。
さかしたさんに、車で駅まで送ってもらう。

千代田線接続の各駅に乗り、9時半に渋谷へ。
年末の一人芝居『太一人』で一緒にやる、嶋村太一と合流。
海鮮ものをテーブルのコンロで焼く居酒屋で、先日のスロコメ下見以来、久々に話す。
台本をGoogleドキュメントで共有しているので、進捗状況のすりあわせは出来ている。
マラソンの話になりそうだが、それに色々な要素を加味して、現在の嶋村太一が、これからどこへ向かおうとしているのか、決意表明するような内容になればいいと思っている。太一、仕事が休みのため、スーパー銭湯で汗を流してきたらしく、ビールとハイボールを瞬く間に飲み干していた。
2時間ほど話す。
打ち合わせ的なこと3割、四方山話7割。
帰りがけに、やや突っ込んだ話をしそうになったが、それは次回のお預けということになった。

12時半帰宅。

行き帰りの車中、開高健『片隅の迷路』読む。
図書館で見つけ、こういう作品もあったのかと思わず借りた。

日本シリーズの第一戦は、中日が勝った。
太一によれば、いい投手戦だったらしい。
中日を応援しつつも、負けるんだろうなと思っていたので、金星でもあげたような気持ち。
確かに、投手戦ならば互角だ。