ポール予約

雨雲が晴れるように、気分も少しずつ晴れていく。
いずれまた曇り、雨や雷に見舞われるだろうが、また晴れるんだろう。

10月公演の準備は、主にキャスティングなのだけど、さあやろうと思っても、やれることはそんなにない。
連絡をして、スケジュールを聞いて、意図を伝えて、場合によっては会って話す。
それ以外の時間は、ひたすら待ち時間になる。

うまくいかないんじゃないか、誰も集まらないんじゃないかという悪い想像は、そういう待ち時間にむくむくと現れがちで、ひどい時には世界中全員が自分の邪魔をしているかのように感じ、フォースが闇に支配される、なんてこともある。
そういう時は、

「危ない」

自分にシグナルを出す。

仕事は、かなり忙しくしている。
今月はまめに残業もしている。
とはいえ、部署の他の人々に比べれば微々たるものだが。

朝から夜まで働いて、合間に食事をするという、いたって普通の一日だった。
最近、まともに献立を作ってもいない。
定期的にザワークラウトを仕込んでいるだけだ。
たぶん、舞台が続いているからだろう。

書くことがない。

ポール・マッカートニーの来日が決まった。
たぶん、日本に来てライブをするのはこれが最後になるだろう。
人生の3分の2以上を、ビートルマニアとして過ごした者として、この機会は絶対に逃したくない。
チケットの抽選に申し込みをした。