忙しさについて

週末大人しくしていたので、風邪は治ったようだ。
沢山の仕事をこなしていたBさんがいなくなる初めの週。
仕事の引き継ぎで先週まで全体が大混乱だった。

Bさんは、データベースから出力された情報を使って報告資料を作成したり、申し込み情報をデータベースに読み込むための段取りをつけたりしていた。
「こういう出力をしてもらえますか」
「このファイルをインポートしてもらえますか」
「こういう機能をつけてもらえますか」
などなど、Bさんは自分にデータベースの改修を依頼し、それにこたえていた。

Bさんがいなくなることで一番困るのは、なぜその機能が必要なのか、理由をわかる人がいなくなることだ。
当面、引き継ぎに関しては同じツールを使うことになっているようだが、ちょっと調べてみたら、Bさんにしかわからない情報があったり。

引き継ぎ内容も、仕事というよりBさんが使っていたツールの使い方を引き継ぐようになっており、当面は仕方ないにせよ、少しずつ新しいメンバーに応じて変えていくべきなんだろうと考えている。

そもそもBさんが多くの仕事を掛け持っていたのは、昨年末に古いメンバーを別のチームに引き抜かれ、人材がいなくなっていたためだった。
その頃は作業量が少なかったので何とかなっていたが、4月ごろから現在のプロジェクトが動き始め、夏くらいには残業時間3桁に達しようかという忙しさになっていた。

自分も昨年から二つのデータベースを作成・管理しているが、幸いアシスタントのk君がついてくれて、なんとかなってはいる。
でも、二つ同時に改修作業が発声すると、おそらくメンテナンスまで手が回らないだろう。

夜、芹川と会う。
待ち合わせ時間に間に合わず、先に店に入ってもらった。
西荻の鳥貴族。

手が回らない話はマグにも当てはまる。
9月の頭、彼を家に呼び、制作作業を手伝ってもらった。
作業自体はうまくいったのだけど、仕事は他にも沢山あり、そのどれもが9月の頭にできるわけではなかった。
それでも稽古場関連を芹川、テキスト情報集めを知恵ちゃんと分担してやってもらったため、助けになっていた。

客観的に見れば、過去の公演に比べて自分の作業は軽くなっているのだけど、公演内容やキャスト集めの経緯などで、今回は色々なところに神経が行き届かず、色々な人に迷惑をかけていた。
「次はそうならないように頑張る」
と、これまでずっとそうしてきたのだけど、次回もそう言うわけにはたぶんいかないだろう。
仕事先のBさんみたいに、自分に仕事が集中しすぎる状態を、根本的に解決しないといけないだろう。

とはいっても、機械的にふたりに仕事を振れば済む話でもない。
出来ることと出来ないことがある。

6月の時も同じく、自分のミスで制作面の失敗があった。
何で失敗するのかといったら、その忙しさに耐えられる精密さと集中力を自分が持ち合わせられなかったからだ。

たぶん今の作業量をこなすのは無理なのだ。
根本的に対策を立てないと、また同じことになる。

それでも、良くなっているところはある。
DM作業、原稿チェック作業、稽古場関連、連絡関連、出欠関連。
全部自分一人でやっていたことを思うと信じられない。

だから、忙しいと愚痴る自分の心理は、甘えもあるんだろう。
気遣って欲しいという気持ちが、そういうところに表れるんだろう。

11時近くまで話す。
稽古中は出せなかった本音をある程度出せたのは良かったと思う。
先週の頭だったらたぶんそういう話はできなかったろう。
少しずつ精神がまともになりつつあると思いたい。