真夏日だった。
注文していたリュックが届いた。
昼、「丸信」へ行き、中華そばを食べる。
土日のどちらかはこの店に行くのが、昨年からの習慣になりつつある。
ずっと荻窪に住んでいるのに、そんなに通っていなかった。
青梅街道を荻窪方面へ歩くルートを、これまでほとんど使ってこなかったが、去年くらいからよく使うようになった。
そのことが影響しているかも。
丸信は好きなラーメン屋だ。
さかのぼれば今から16年前。
ワールドカップフランス大会の頃から好きだった。
当時は夕方も営業していたが、今は平日は夕方5時まで、日曜は3時まで。
だから土日に行くしかないのだ。
こういう営業時間を見ると、お客さんが「来すぎる」ことを避けているのではないかと思う。
来れば儲かるのだろうけど、チェーン展開して利益を上げてというような野心とは無縁の店のように感じる。
昔、夕方も営業していた頃の「丸信」に、連れと一緒に入った時。
新人らしき店員のあんちゃんがお冷やを運んできた時、緊張のせいかテーブルに置く時にこぼしてしまった。
すぐに厨房からおっちゃんが出てきて、丁寧に謝られた。
ラーメンを食べ終わり、店を出る時におっちゃんが、
「こちら、クリーニング代にしてください」
と、紙に包んだ1000円をくれた。
店の小僧の不始末は、店の不始末。
そうやって人を育てているんだと感じた。
現在の「丸信」は、厨房にあんちゃんがいてラーメンを作っている。
運ぶのが二人の女性だ。
家族なのかどうかわからないが、厨房にいるのがあの時水をこぼした青年だとは思えない。
今いるあんちゃんはもっとふてぶてしく寡黙にラーメンを作っている。
「丸信」はかつて十日市場にも支店があった。
何回か食べたことがあるが、数年前に閉店してしまった。
閉店した時、店の前に丼が置かれ、ご自由にお持ちくださいと張り紙がしてあった。
というわけで、今、うちにあるラーメンのどんぶりのうち、一つは、丸信のだ。
ぐったりしつつも、夕方コナミへ。
筋トレ、有酸素、クロールとこなす。
真夜中になり、血糖値がぐぐっと下がり、たまらず「山ちゃん」へ行き、にんにくたっぷりのラーメンを食べる。
明日が休みだから出来ることだ。
しかし、昼と真夜中にラーメンを食べるのは、いくら運動していても良くない。
良くないが、良くないことをたまにはしないと、精神に良くないので、良くないことをたまにするのは良いことだと思う。