牛乳好きになるなんて

5時半起き。
スマホの目覚まし音を鳥の鳴き声にしているのだが、もしかしてその音が外に漏れ、トマトを啄むヒヨドリを呼び寄せているんじゃないだろうか。
別の音に変えよう。

書き作業をして、6時半からジョギング。
和田堀公園を抜け、水道道路から青梅街道と、昨日と同じコースを反対に走った。
外は涼しく、汗は昨日より出なかった。
路上の片隅に、食いかけの赤いきつねが置いてあった。
酔っ払いが夜食べて、残していったのだろうか。

シャワーを浴び、コロッケサンドと弁当を作った。
バナナを食べ牛乳を飲んだ。

ここ数日、牛乳をよく飲んでいる。
子供の頃は嫌いで仕方なく、給食に出るのを残すことも多かった。
すると先生に怒られたり、飲み終わるまで席を立っちゃいけないと言われたりするので、苦労して飲んでいた。
どのメニューよりも先に、息を止めて一気に飲み干すというのが、その頃に立てた対策だった。
飲んだ後でパンやおかずを食べれば、口の中に残った牛乳の味は消える。

中学に上がってからは、好き嫌いが劇的になくなった。
成長期だったからだろう。
体を大きくするために牛乳が必要だと自覚していたから、余った牛乳ももらい、二、三本飲んでいた。
高校に上がると弁当になり、飲む機会は減った。
だが、飲まないといけないなあと思いながら、時々購買コーナーで買って飲んでいた。
24歳になったあたりで、もう背は伸びないだろうと思い、飲むモチベーションが減り、以来、牛乳を飲むことはほとんどなくなっていた。

そのオレが、数日前から牛乳を、美味しいと思って飲んでいる。
味と香りを好ましく思いながら。
これはオレにとって、驚愕するほどの変化だ。
もしかするとオレはもう、オレじゃないのかもしれない。

逆に、昔好きだったが今はそうでもない食べ物は、チーズとヨーグルトだ。
この二つは牛乳が飲めなかった頃も大好きだった。

そうでもなくなったのは、材料的な母体の、牛乳そのものが好きになったことと、なにか関係しているんだろうか。

涼しいといっても、体は汗をかきやすい状態になっており、自転車で仕事にいくと額から汗が流れた。
朝飯を食わずにこいだので、たぶんマシになっているはずだ。

デスクに座り、朝飯のコロッケサンドを食べる。

大橋巨泉死去。
先日亡くなった永六輔を追うようにして。

与党の政治家に対して常に厳しい発言を繰り返してきた人だった。
60年安保を経験している人たちは、おおむねそうだ。

夕方、中野坂上で松島くんと会う。
久し振りに飲みませんかと一昨日メールをもらい、彼の家が新中野だったので、近い「平田屋」で飲むことに。

仕事を辞めたのだという。
そして、また映画を撮ろうと思っているそうだ。
役者探しその他、協力出来ることがあったらすると答え、延々と話した。
創作について考えていることをたくさん喋った。
他人にそこまでたくさん喋ったのは久しぶりだった。

最近のプロレスについて聞く。
新日本の層の厚さ、DDTやドラゲーの安定さ、大日本のしぶとさなど。
新日本は、闘魂第三世代がメインを取れないほど層が厚いという。
10年ちょっと前は盟主の座をノアに明け渡した感があったのに、よくぞ盛り返したものだ。
オカダ・カズチカがひとつのきっかけだったのだろう。

11時まで話した。
彼の家は新中野と東高円寺の間で、うちから2キロくらいしか離れていないことがわかった。

11時半帰宅。
気温が下がったので、ぬるめの風呂にゆっくりとつかった。

1時半就寝。