自然志向

休肝日をおいての酒は回りが早かった。
昨夜は酒のせいでフラフラしたまま眠った。
目覚ましをかけなかったので当然今朝は寝過ごし、11時頃に起きる。
もう金輪際、休日の寝過ごしはすまい。

「丸信」へ行き昼飯を食べてから「VELOCE」へ行き読書。
『フードトラップ』読み進む。
今回のマグ不足のために借りたのではなく、以前図書館に予約した本がこのタイミングで順番がやってきた。
巡り合わせだと思う。

本はなかなか読み進まず。
2時間で店を出て帰宅。
3時だった。

「たみおのしあわせ」また見る。
見れば見るほど好きになる。

でも、自分が面白いと思った映画や演劇は、人に勧めない方がいいな。
面白いと思うということは、作品と自分がどこかで一体化するということだから。
本もそうだな。

夜、スンドゥブ食べる。
汗が出る。
シャワーを浴びる。

「たみおのしあわせ」の原田芳雄は、自然さが際だっている。
「いらっしゃい」
「なに、どしたん?」
「あれ? 買ってんじゃねえか」
そんな、何気ない台詞の場面ひとつひとつが、とてもかわいい。

オダギリジョーが麻生久美子にジュースをこぼす場面は、やはり『市が尾の坂』と同じだと思った。
竹中直人と温水洋一が喧嘩して、田口トモロヲを押してしまい、荻野目慶子にジュース(お茶だったか)をこぼす。
母の浴衣を着せるのも、たぶん同じ。
好きな女性に、亡くなった母の着物を着せ、その姿を見て驚愕するというのは、わかるようでいて、わからないようでいて、わかるような、わからないような、なんだかわからないが、わかる気がする。
俺にはそういう趣味がなかった。母のサイズが巨大ということもあるが。
それにしても、亡くなった妻の浴衣を着た麻生久美子を見た時の原田芳雄の顔は、ほとんど驚愕というか、すごい顔をしている。
その後でつぶやく「びっくりした」の言い方がいい。
腰を抜かした、というレベル。
たまらない芝居だ。