九月の日没

昼、自転車で初台交差点近くまで行き、「香港園」という中華料理屋に入る。
鶏肉の辛味炒めを食べる。
トウチが入っていた。
街の中華屋でトウチ入りは珍しいんじゃないか。

夕方5時半になると随分暗くなった。
9月のこの時期はこんなに暗かったっけ、と、戸惑いを覚えるほどに。

春分の日と秋分の日の日没時刻を調べてみた。
春分の日の方が遅かった。
その代わり日の出時刻は秋分の日の方が早かった。

9月27日の日没時刻は17時31分。
同じ時刻を今年の上半期に求めると、2月25日。
真冬だ。
そんな季節と同じ時刻に日が沈むのを体感するから、急激に季節が移り変わるように感じるのだろう。

日の出時刻は今日の方が全然早い。
9月27日の日の出時刻は5時33分。
上半期だと、3月27日が5時34分だ。
桜がそろそろ咲く頃合いだ。

買い物をして家に帰るとすでに夜だった。

ローストビーフの切り落としを食べる。
端っこを集めたもので、やたらに安かった。
開高健は、ローストビーフの端っこが旨いと何かに書いていた。
ピラフやサンドイッチの具に使うなら、一票入れたい。

キャベツ、玉ねぎ、ピーマン、リンゴを刻んで、マリネサラダを仕込んだ。
トマトを入れた方が色合いは良いのだけど、トマトを買う気が起きなかった。
育てていたことが仇になったのだろう。
もったいない、というんではなく、育つのを待ちたいと思ってしまう。
育つ気配は今のところないのだが。

『回想・開高健』読む。