昨夜、母からメール。父の検査結果を医師から聞くので、今日の2時に病院にきてくれとのこと。
平日なので厳しいと返信したが、今朝、やはり行った方がよかろうと思い、都合をつけた。
昼1時過ぎ、西葛西へ。「やしま」で冷やしたぬきうどんを食べ、臨海病院に向かった。
2時ちょうどに病室へ。母が来ていた。妹は仕事を抜けられず来られないとのことだった。やはり来て良かったと思った。
内科の担当医が遅れていたので病室でしばらく待った。3時頃に医師が来た。面談室に移動するはずだったが、そのまま病室でやろうということになった。
経過を聞き、胃潰瘍の写真を見て、結果を聞いた。癌だった。
もし良性のものだったらいち早く言ってくれるはずだと思っていたので、母からのメールを見た時点で、もしやという思いはあった。
医師は手術の説明をした。癌の面積は広く、食道から十二指腸に渡っていた。切除すると胃の全摘出ということになる。これから一週間と少し検査を行い、早ければ6月上旬に手術できるとのことだった。
「わかった。切ろう」と父は言った。母は何を質問したらいいかわからぬまま、同じようなことを医師に繰り返し尋ねていた。
手術前に必要なものを売店に買いに行き、5時前に病院を出た。妹に結果をメールし、実家に帰った。
夕食の支度をした。カレーにするつもりだと母は言っていた。牛肉とジャガイモと人参が買ってあった。昨日食べたばかりだったが、材料があるなら仕方ないと思い、カレーを作った。
7時半に母が帰ってきた。カレーを食べた。
健康保険のことをネットで調べた。後期高齢者はどのような申請ができるのかがわかりにくかった。
来週、病室を移ることになった。母は個室から四人部屋に移したいと思っていたが、父は個室にいたいようだった。
胃の摘出をしてどういうことになるかを考えてみた。以前のような食事のとりかたはできないという。美味しいものを好きなだけ好きなペースでは食べられないということだ。
しかし父の場合事情が違う。昔から食べるということに執着はなかった。好きな食べものは刺身。食事は納豆、大根おろし、焼き魚か煮魚があればよし。肉や油っこいものは食べない。一膳のご飯とおかずを、録画した映画を見ながら、2時間くらいかけて食べる。
おそらく、胃を摘出しても、食生活については以前と変わることはないだろう。ゆっくり食べるようにと医師から言われたとしても、これまでより遅くする必要はないはずだ。
癌告知をされたショックはあるはずだ。それは同席した母もそうだろう。
自分の癌を告知されるのは別にかまわんが、好き好んで親の癌告知に立ち会いたくはないし、告知された瞬間の親の顔も見たくはない。
冷蔵庫にあったビールと、買ってきたワンカップを飲んだ。
3時就寝。