翌日の見舞い

9時起き。カレーを食べた。

11時に家を出る。臨海病院へ。
父はテレビを見ていた。日野正平が自転車で旅をする番組だった。
続いて懐メロの番組が始まった。
「こういう歌、わかるか?」「知ってるのと知らないのとがある」「そうか」
少しして父が言った。
「俺もこの年だから、手術して胃を取って、好きなもの食えなくなるくらいなら、このままにした方がいいんじゃねえかな」
「でも、もともとそんなに食べないじゃん。俺が胃を取ったら、大変なことになるけど」
スマホで術後の食事を検索した。
「脂っこいものや、繊維質が多いものは控えた方がいいみたいだね。そういうの、もともと食べないから大丈夫だよね。あ、納豆、豆腐、刺身、煮魚はおすすめだった。好きなのばかりじゃん。そういうのを、ゆっくり食べるようにするんだって。でも、今までだってそういうのを、二時間くらいかけて食べてたじゃん。だから、同じだよ」
父は黙り、少し考えていた。
12時過ぎになり、昼食が運ばれてきた。家で食べている食事より量が多いように見えた。食べ始めた父は、味がしないとしきりにこぼしていた。
食べている途中で父はコールボタンを押した。トイレに行きたくなったらしい。女性の看護士が入ってきた。「おちょこに醤油入れて持ってきてくれ」トイレに向かいながら、父はその看護士に言った。彼女は、何を言われたのかわからない様子だったが、苦笑して答えた。「病院にお醤油はないですよ」「あるだろうよ」父がブツブツとそう言った。
トイレを済ませ、父は食事に戻った。
「量、多い?」「多い」父は言った。「食事だと思ってねえから。薬だと思ってるから」「病院の食事が多いって人も珍しいと思うけどね」
12時半になった。父はまだ食べ終わっていなかった。来週また来ると伝え、病室を出た。

新宿三丁目へ。花園神社に紅テントが建っていて、整理券に並ぶ行列ができていた。

2時から、朗読と舞台の観劇。初めに朗読があり、次の舞台まで30分間があった。外に出て、ゴールデン街そばの遊歩道を抜けたところになるラーメン屋でちゃんぽんを食べた。出てくるのが遅く、1000円もして、味は普通だった。
舞台の続きを見る。ジュール・ヴェルヌのノーチラス号とネモ船長をモチーフにしているのはわかったが、作品としてはわかりにくかった。

4時半、ビックロで仕事向けのボトムスを買う。混んでいた。

駐輪場まで歩く。盗まれていないかドキドキする。
あった。

5時半帰宅。ビールを買ってきて飲んだ。

2年半前に注文したKINという財布が届いた。お札を入れるところに硬貨を入れると、財布の中でまとまって、硬貨を一箇所から出すことができるものだった。しかし、カード類の収納能力が今の半分以下になりそうだった。

U2が今年来日する。行かないといけない。

10時頃、腹が減ってきたのでサミットへ行き、割引シールのついた油淋鶏と握り寿司を買ってきて食べた。深夜になると今度は甘いものが欲しくなり、コンビニへ行きチョコレートを買ってきて食べた。

3時過ぎ就寝。