荒川土手を30キロ走る

5時過ぎ起き。雨が降っていないことを確認し、自転車で江戸川放水路へ。浦安橋を渡る時、釣り船屋の前に車が列をなしているのが見えた。

ファミマでカツサンドとコーヒーを買い、6時10分頃に釣り場到着。満潮から潮が下がり始めていた。サンドイッチを食べ、仕掛けを結ぶ。

岸からやや離れたところに投げ、ゆっくり引くことを繰り返した。何投目かで強めのアタリがあり、すぐにバレた。さらに投げ続けると、同じポイントでまた強めのアタリがあり、合わせたらしっかりかかった。竿がしなるほどの引きだった。ハゼじゃないと思った。

釣ってみるとクロダイの幼魚だった。ハゼの前にこれが釣れるということは、今日は厳しいと予想した。クロダイはリリースした。

その後、投げては引きを繰り返すが、アタリはまったくなかった。昨日の雨で水温が下がり、ハゼの活性が落ちているのではと思ったが、川の水はぬるかった。ただ、ハゼにとっては冷たいのかもしれない。

アタリひとつない状況が1時間以上続き、根掛かりでハリも失っていった。四つ目のハリをロストした時点で7時50分になっていた。今日はダメだと判断し、納竿することにした。

川岸沿いに釣り人は少なかったが、貸しボートで釣りをする人は結構いた。釣り船屋がエンジンつきボートで曳航していくのを何度も見た。もっと海に近い、ハゼがたくさんいるポイントに誘導されているのかなと思った。
また、釣り船屋の桟橋にも釣り人がいた。お金を払いそこで釣った方がまとまった釣果が見込めたかもしれない。

8時過ぎに実家帰宅。朝飯に、昨日作ったチキン、クラッカー、クリームチーズを食べた。

12時まで仮眠をとった。
起きて、スマホの電池残量が30パーセントになっていたので充電し、その間『響きと怒り』読む。
判事は、イタリア人の訴えを眉唾物と判断し、保安官に1ドル、イタリア人に6ドルをクエンティンに払わせ、大岡裁きを気取る。クエンティンは友人達の車に乗り、彼らの話を聞きながら過去へ思いをめぐらす。他の男と関係を持ったことでキャディをなじり、その男のところへ談判しに行き、銃まで持っていくが、あっさり取り上げられ、殴ろうとしても果たせず、興奮して勝手に失神し、男は去り、キャディがやって来て、二人で家に戻る回想。クエンティンの心に流れていた感情は嫉妬か。二人の間に何かがあったことは容易に想像できるが、はっきりとはわからない。

1時25分から走りに行く。
葛西橋を江東区側に渡り、川沿いの道を西新井まで往復することにした。片道15キロ。
走り始めた時、体が軽いと感じた。20キロ走でいい感じに足ができあがっている。
葛西橋を渡り、川沿いの道に降りた。船堀橋を過ぎ少し進むと首都高の橋がある。板橋Cityマラソンの折り返し地点だ。そこから先は過去何回も走ったことがある道だった。
しかし、実家から走り始めたので、船堀橋が何キロ地点になるのかよくわからなかった。そして、小松川橋を通り過ぎた時点で30分をゆうに過ぎていた。5キロ以上は走っている感覚もあった。走る前に、5キロ、10キロ地点がとこになるのかを調べておけば良かったと思った。

荒川河川敷には、野球やサッカーができる運動場がたくさんあった。日曜日なのでリトルリーグの試合をしているグラウンドもあり、若造パパや小娘ママが応援していた。
変わったところでは、クリケットをプレイしている少年達がいた。

信号がなく、車の通らない道をひたすら走るのは気分が良かった。

京成本線の鉄橋を過ぎたあたりで、いくらなんでも10キロ以上は走っただろうと判断した。そこから東武伊勢崎線鉄橋までの3年B組金八ゾーンを過ぎると、川は西に曲がる。その先が千住新橋。その次が折り返し地点の西新井橋だった。

千住新橋から西新井橋までは意外と距離があったが、京成本線の鉄橋からそこまでは5キロもないような気がした。ともあれ、15キロ地点まで特に問題なくスイスイ走れた。

復路を走る前に、給水のため土手の下に降りた。自販機を探しながら住宅地を走った。常磐線の鉄橋まで戻ってから、アパートの前にある自販機でモンスターエナジーのグリーンを買って飲んだ。飲んでいる間、つま先を段に乗せてアキレス腱とふくらはぎを伸ばした。

飲み終わってからすぐに走りを再開した。土手の上に登り、階段を見つけてから川沿いの道に降りた。16キロ以上走っていたが、心肺、筋肉、共に異常なしだった。

京成押上線を過ぎてから、遠くに見える橋までペースを大きく上げてみることにした。歩幅を広くし、呼吸を意識し、心拍数がどこまで上がっていくのかを確認しながら走った。息が上がったらペースを落とすつもりだったが、早いペースのままその橋まで走ることができた。平井大橋だった。すぐ先は総武線の鉄橋だった。もうそこまで来たのかと思った。

そこでペースを落とすと、初めて筋肉の疲労を感じた。その時点で20キロ以上は走っているはずだった。ここから先はLSDに戻り、止まらずに最後まで走ろうと思った。

荒川ロックゲートを過ぎたあたりで、疲れてきたなあと思った。ペースをさらに落とすと心拍数は遅くなったが、だからといって疲労感が消えるわけではなかった。

葛西橋に着いた時にはペースがかなりゆっくりになっていた。それでも昨年松戸で走った時の30キロ地点よりは速かったと思う。疲労はしていても、余力の存在を体のどこかに感じていた。

葛西橋を渡ると、残りは1キロちょっとしかなかったので、走り終わって飲むための飲み物を買おうと思い、自販機をチェックしながら走った。しかし、スポーツドリンクを売っている販売機がなく、結局家のすぐ近くまで何も買わずに走り切ってしまった。
ラスト100メートルあたりで、小学生の兄弟が走っているオレを見て面白がり併走し始めた。兄貴の方は8歳くらいに見えた。思わず笑ってしまい、横を向いて兄貴を見ると、やつも笑っていた。

そのままゴール。過去、30キロ走は何度もやっているが、今日はもっともダメージが少なく、かつ、速く走れたと思う。

アコレでアクエリアスゼロとコカコーラのペットボトルを買った。遊歩道のベンチに座ってコーラを数口飲んだ。ぬるかったので、冷凍庫でしばらく冷やしてから飲もうと思い、実家に帰った。

シャワーを浴び、冷やしたコーラを飲み、夕食にオムレツを食べた。昨日持って来たいくらをすべてカナッペにして消費した。

7時過ぎ、実家を出る。

電車内で『響きと怒り』上巻読了。
クエンティンの章。一人になって部屋に戻り、手紙を破き、後を濁さず的な作業を色々やる場面。やがて酒を飲み、章は唐突に終わった。
下巻を少し読んだ。最初の章はジェイソン。1928年。後半の章も1928年。上巻のベンジーも1928年。クエンティンだけ1910年だった。その年に自殺したということか。

8時40分帰宅。

夕食を食べたのが5時だったので、10時過ぎ頃には腹が減ってしまった。炭水化物をとりたくなかったので、ソーセージと目玉焼きとザワークラウトを食べた。

1時就寝。