『はんぶんのユウジと』読了

4時半起き。昨日は10時台に寝たので十分睡眠時間はとれていた。
5時、走りに行く。臨海公園の、芝生から松越しに海が見えるところまで往復した。
そのスポットは晴れた日に行くと、空と海と緑がいいバランスで視界を占めるのでまことに具合がいい。要するに眺めが良い。

シャワーを浴び、朝飯にトースト食べる。

壇蜜『はんぶんのユウジと』の冒頭の表題作は、結婚後すぐ夫に死なれた若い女性の話だった。
既視感があった。母が昔お見合いをした時、同じ経験をしているのを聞いたことがあるのだ。

そのことを聞いてみた。

見合い相手は女子大の大学教授だった。当時母は二十七歳。相手は干支ひとつ分上だった。
嫌われたいと思って、派手なマニキュア塗ったり、わがまま言ったりしたが、全部聞いてくれた。結婚したら秀和レジデンスに住みたい。いいよ。あたし免許とるからブルーバード買って。いいよ。
ところが、ある日突然その人は亡くなってしまった。閉め切った部屋で暖房のために炭を焚き、一酸化中毒で死んでしまったのだ。
向こうの家では、まるで許嫁のような扱いをしてくれたらしいが、お見合いをしただけで婚約したわけではなかったため、なんか悪いなあという気持ちだったそうだ。

7時20分に家を出る。
電車の中で『はんぶんのユウジと』読了。
夫に死なれた妻の話から始まる連作短編集で、夫の弟、その友人という風に、作品ごとに主人公が変わるが舞台は同じ世界を共有している。最後にまた妻の話になり、なるほどねえというハッピーな終わり方をする。
構成はおそらく編集者にアドバイスされたのではないかと思う。個々の作品は不器用な人間の心の動きが丁寧に描写されているところが面白かった。素人離れしている小説だと思った。書かれる前に『壇蜜日記』ですでに何年も書くエクササイズは続けていたので、このくらいは当然と、鬼コーチみたいに思った。しかし雑誌に掲載されたのは三年前で出版されたのは一昨年。次は? 次はないのか?

現場でSQLの勉強を少しする。

午前中、虎徹さんに頼まれた新ツール作りの続きをする。マニュアルを読み、データを見たことで、なんとなくやりたいことがわかったため、こんなのが良いんじゃないかなあと想像しながらフォームを作ってみた。先に見せる作戦。

昼、『ごとう』でラーメン。大盛りにしてしまった。丼が永福大勝軒並に大きかった。

午後、食後の眠気はあまりこず。シーチキンさんが来て節子の具合が変だと報告してきて、調べると例外事象が発生したのだった。それを直したり、朝から作っている新ツールを作ったりして、最近では珍しく忙しかったためだ。

帰りにサミットで買い物。きゅうり、コーラ、ホットドッグ用のパン買う。

夕食、特に食べず。台湾パイナップルをミキサーでジュースにして飲んだ。

スマホでゲームをせずに過ごせたが、PCでネットサーフィンするのもまたドーパミンがらみの行動かもしれないと思った。癖になっている行為でドーパミンが絡んでいるなあと思えるものは、ちょっと注意したほうがいいと思った。

逆に、なかなか習慣化できない行為には、脳内貨幣ドーパミンが支払われるといいのに、と思う。社会に欠かせず間違いなく有意な仕事であるのに給料が安く政府の援助もない仕事をいくつか連想してしまった。

11時半頃就寝。