『アナザーラウンド』見る

7時起き。外は小雨未満の霧雨。涼しさは昨日と変わらず。晴れる気配もなし。

コンビニへ行き、牛乳パックとハムを買う。朝飯に、トーストにハムを挟んで食べる。

9時半までお菓子練習をし、ラメールで稽古。だいぶ慣れてきたが、方向性に迷いがあったので意見を聞く。

ドラッグストアで買い物をして帰宅。
昼、お粥、味噌汁、きゅうりのぬか漬け。

2時に家を出て新宿武蔵野館へ。『アナザーラウンド』見る。
俺の人生これで良かったのかという思いに囚われ、妻とは会話がなくなり、仕事に対する気力も失った歴史教師マーティンが、ひょんなことから(酒飲んで仕事とかすればいいんじゃね?)と思い、実際にやってみたら何もかもうまくいってしまう、という話。
こう書くと、そんな馬鹿なと思うが、映画の前半はその通りに進み、それが痛快に見えた。
なぜマーティンが酒を飲もうと思ったかというと、友人の一人からどこかの雑誌に載った俗説を聞いたからだった。いわく、体内のアルコール濃度を常に0.06パーセントにしておくと、パフォーマンスが向上し精神状態が安定するというもの。マーティンは授業を生徒や保護者達に批判され、授業をするのにストレスを感じるようになっていたので、藁にも縋るつもりで飲酒を試したのだった。
その『説』を、彼の三人の友人達もそれぞれ試し、人生を好転させる。ところが、アルコール濃度の基準値を上げれば人生はもっと素晴らしくなるんではないかと誰かが言い出し、強いカクテルを作ってみんなで飲む場面になる。
そこから先は、あちゃー…である。
後半は、悲しい出来事があり、でも救いとなる場面が少しあり、やり直せそうな出来事のあと、ハッピーなエンディングとなる。
マーティンを演じたマッツ・ミケルセンのダンスが素晴らしかった。元ダンサーだから出来るのは当たり前なのだろうけど、映画のラストになるまでそんなそぶりは見えなかったのが演出的に良かった。もちろん伏線のセリフはあったのでダンス場面は成立していた。体のフォルムがすごくきれいだった。

いなげやで買い物する。さば水煮缶、大豆パック、オニオンサラダ、小松菜、豚肉、大根、かつおの酒盗買う。

5時過ぎ帰宅。

昼に作った味噌汁に、小松菜、大根、豚肉を加え、豚汁のごときものにした。
夕食に、さば缶、オニオンサラダ、大豆、タイカレー缶、エセ豚汁食べる。

ヒデタケ君の葬儀について連絡が来た。お母さまが高齢で、このご時世ということもあるため、家族葬となるそうだ。参列はできないようだった。
色々考え、明日は個人的に家で線香をあげて、彼のために合掌するのがいいと思った。
葬儀の件を伝えることを約束していた友人二人にメッセージを送った。彼らから、自分もそうすると返事が返ってきた。

ヒデタケくんとよくつるんでいたのは、25歳から27歳の頃だった。飲み、旅行、忘年会によく誘ってもらった。いつ行ってもベロベロになるまで飲んだ。不思議と居心地が良かった。
そういうことをオレが覚えている間、彼は生き続けるのではないかと思う。だからたぶん、葬儀に行く行かないは、彼とオレの間にとっては問題じゃないのだ。線香をあげて手を合わせ、過ごした日々を覚えていようと決意表明することが、自分だけの葬儀になり得るのだと思う。そう信じて明日を過ごす。

12時半就寝。