釣れない理由

4時半起き。洗濯をする。
HDDの不要ファイル整理をしたおかげか、道草せずに書き作業ができた。映画、漫画、面白写真に面白動画、過去のWEBサイト、BBSのログ、使わなくなったソフト、ゲーム、などなど、PCに入っている誘惑は多すぎた。一気に削除するのは躊躇ったが、一気に削除しないと意味がないと思ってやった。せいせいした。

朝飯に、フルーツグラノーラと豆乳、りんご。

7時半過ぎに家を出る。自転車で現場へ。暖かく、手袋はいらなかった。

午前中の小休止時間に新訳の『デューン』を読み始めた。場面が目に浮かびやすい文章になっていた。作品世界に使われている用語が、説明なしにいきなり登場しても、違和感なく理解することができた。

昼休み、午後の小休止もそれを読んだ。

夕方西葛西へ。6時20分実家帰宅。

夕食に、ピーマンの肉詰め食べる。

電位治療器をオークションに出品したことを母に話す。母、あれは父のために買ったものだと言ったので、それは違うと否定した。定価を聞いた父が憮然としていたことを言うと、母は急に落ち込んだようになっていた。

7時20分、旧江戸川へシーバス釣りに行く。中土手に行こうか迷ったが、平日なら旧江戸川の河口ポイントが空いているのではないかと思ったのだった。

7時40分頃ポイントに着いた。ヘッドライトを忘れてしまったので、自転車のライトを外して手元の明かりにした。

橋の南側に出る。一番手前にいたアングラーがちょうどシーバスを釣り上げたところに出くわした。他人がシーバスを釣るのを初めて見た。
河口ポイント南側は50メートル前後に一人の割合で釣り人がいた。臨海公園側まで歩くと誰もいなかったが、向かい風が強く吹いておりルアーは投げられそうになかった。
河口の、一番あいている隙間にそっと入った。買ったばかりのエクスセンス クー 190を投げた。

風は昼間より収まっていたが、波は高く、ベイトの確認はできなかった。

30分ほど投げてノーバイトだった。

8時10分を過ぎてから、ルアーをサイレントアサシンに変えた。6投目か7投目にスプールからはみ出したラインのためバックラッシュを起こしてしまった。ほどこうとしてよく見ると、すでに巻き取った糸が脱腸のようにはみ出し、そこで切れていた。もし遠くに投げたらルアーはその部分から糸ごと飛んでいってしまうところだった。
しかし、何メートルくらい巻き取ったラインで切れているのかは、糸を出さないとわからなかった。ヘッドライトなしできたため、その作業をするには明るいところに移動しなくてはならなかった。切断したらリーダーも結ばないといけない。すぐに終わるかどうかわからないし、その間に潮の下げも進んでしまうだろうと思ったので、その時点でゲームセット。8時半を過ぎていた。

9時前帰宅。

リールから切断している部分までラインを出した。先端から切れている部分までを廃棄しリーダーを結び直した。劣化していた部分を廃棄できたので、結果オーライかもしれないと思った。

釣れないため色々調べ、それを実行しているが、かえってそのことが、釣れない状況に自分を追い立てているように気がしている。
釣れないのは仕方ないが、ノーバイト、つまり、アタリなしの状態が三年前の11月からずっと続いている。ルアーを引いている時に、グン! という反応が一瞬でもあって、(今何かかかったぞ)と思う程度の反応さえ一度もない。
そして、その原因がわからない。いないからなのか、いるけどなのか。

今日の場合、釣っている人がいたし、その近くで投げたのだから、いるけどかからなかったというパターンなのだろう。となると、ルアー選びやリトリーブの下手さやレンジの間違いが原因か。

旧江戸川にコノシロが接岸するようになったという情報を得て、そういう場合どういうルアーがいいかを調べ、自分のタックルで投げられそうなものを買った。それが今日使ったエクスセンス クーだった。鵜呑みの連鎖だ。

そして釣れず、糸が切れて終わった。ざまあねえな、と思った。とことん、バカにされているような気がした。こういうことが続くと、心の中に火がつく。

実家に帰ったついでの釣行という態度が甘いのだろう。そういう心のままでは決して乗り越えられないような気がする。
釣れるまで帰らない覚悟で、何十時間でもルアーをなげてポイント移動をする覚悟が必要だ。こっちが消耗して倒れるか、向こうが釣られるか。

12時就寝。