幼なじみの家へ

7時半に起きた。

二日酔いで気分が悪かった。夕べは買ったビールを飲み終えた後、ふるさと納税でもらった芋焼酎をお湯で割って飲んだ。気がつくと夜中の2時40分になっていて、こんな時間かと驚いたのを覚えている。

その時はそれほど酔いを自覚していなかったが、今朝の気分はひどかった。飲んでいる時さほど酔えないのに、二日酔いはひどいという現象は、年をとったせいなのだろうか。キッチンで焼酎の瓶を見ると大分減っていた。

8時半過ぎに税務署へ。
確定申告の窓口に行くと五人ほど並んでいた。窓口は三つあり、手続きは速やかに行われていて、すぐに自分の番が来た。控えを持っていくのを忘れたが、なくても提出はできた。

9時、サミットで買い物をする。中華三昧が100円だった。各種一つずつ買った。他に、スーパーカップとんこつ醤油、冷凍餃子、冷凍焼売、コーラ、食パンを買った。

帰宅し、朝飯にスーパーカップと冷凍焼売を食べた。食べ終わるとお腹が張って苦しくなった。

11時半まで二度寝し、湯に入って顔を剃る。

湯を出て歯を磨き、1時に家を出た。

自転車で中野へ。駐輪場近くのファミマで香典袋を買った。

東西線の車内で内袋にお金を入れ、自分の名前を書いた。

2時、西葛西駅へ。

『もち吉』であられを買う。

2時15分、トオルくんのマンション前で、おばさんに電話をする。おばさんは家から降りて迎えに来てくれた。

トオルくんに線香をあげた。写真には、昔の面影が残っていた。

その後、おばさんと居間で話した。

おばさんは犬を飼っていた。フレンチブルドッグかと思ったが、よくわからない。人懐っこい子で、こぶしの匂いを嗅がせてから、ゴムボールを投げてあげたり、撫でたりしつつ、コミュニケーションをとった。

おばさんには子供のころから大変お世話になった。家のスペアキーを預かってもらったり、学校を休んだ時はお昼をいただいたりした。文字通り、家族ぐるみのつき合いだった。

その後、人生に色々あり、現在のマンションにはトオルくんと二人で引っ越したらしい。母一人子一人の生活を何十年も続けていた。

トオルくんの妹さんは結婚して子供が二人いる。
弟も結婚して前に住んでいた部屋にそのまま済んでいる。子供はいない。

おばさんは、少し認知症の症状が出ていて、同じことを何度も聞いてきた。10人くらいのおばさんが一つの肉体にいるのだと思えば、気にならなかった。

たった一人のおばさんが、すべてをはっきり覚えて生きることのほうが辛いだろう。

4時においとまする。

マンションの隣のケーキ屋でモンブランを買い、実家帰宅。母は出かけていた。

夕食に、小松菜と舞茸とあさりと高野豆腐の炒め物を作り、冷凍チャーハンと一緒に食べた。

夜8時、母が帰ってきた。上の階に住む友人とスーパー銭湯に行ってきたという。トオルくんに線香をあげてきこことを話した。

9時過ぎ、旧江戸川へシーバス釣りに行く。
今日は小潮で、21時19分が満潮時刻だった。潮位はそれほど高くならず、ゆっくりと深夜に向けて下げていく潮回りだった。

うひょゾーンに下りると、右手にアングラーの気配を感じたので、距離を取り、うひょのど真ん中で釣りを始めた。流心付近に流れが見えたが、北風で立っている波に過ぎないようにも見えた。

フィール150をアップに投げた。2投目か3投目をクロスに投げ、正面5メートルやや右を引いている時、おもむろにバイトがあった。しかし反射的にビックリ合わせをしてしまい、すっぽ抜けたルアーが岸に向かって飛んできた。

その後すぐ風が収まり水面が穏やかになってきた。それと同時にボイルが起き始めた。

ルアーをエリア10に変え、アップに投げ、ライン先行で流してみた。投げた後ラインを巻かずそのまま風に任せ、水面に落ちたと思ったあたりでロッドを軽くあおり、あとはそのまま、ラインが流れる力だけでルアーを引いた。

また2投目か3投目でバイトした。ルアーは完全に流れになじんでおり、ラインにはほとんどテンションがかかっていなかったが、魚の方がルアーを食い損なったようで、合わせられなかった。

水面がさらに穏やかになり、ボイルも続いていたので、ルアーをノガレに替えた。ところがこのルアーでは、アップに投げて引いても、ボイルかあったところにトレースしても、食いつかせることができなかった。

再び流れが出始めたので、コモモカウンターに変えてアップに投げた。

今度も、2投目か3投目でバイトした。はっきりとロッドが引かれた。一呼吸おいてあわせた。しかし、またしてものらなかった。

結局、その後はボイルもなくなってきた。11時を過ぎると、釣りをしようと思っていた水位よりも低くなってきたので、11時20分頃に納竿した。

3回もバイトがあったのは初めてだった。ルアーの選択と流し方はそんなに間違っていなかったのだと思いたい。どのバイトものらなかったのは、実力不足ということだ。

実家に帰宅し、どうすればよかったのかを考えた。

バイトのあった3回のうち、初回のフィールと3回目のコモモは、うまくやれば食わせられたかもしれない。合わせた瞬間どちらもルアーがすっぽ抜けたのは、ドラグがきつかったのではないか。バチ抜けに合わせて柔らかいロッドを使っていればよかったのだろうけど、持っていない以上、ドラグ調整で何とかするしかないだろう。

これで今回の大潮ターンの釣りは終わった。またしても釣れなかったが、バイトが3回あっただけでもマシだったと思おう。

1時40分就寝。