SF

昼前に起きる。
ベーコンのサンドイッチを作って食べる。

『リングワールドの玉座』読んでは止め、読んでは止めている。
第一作を読み返すのが、読書法としては一番良いのだろうが、なぜか癪に障る。
立ちあがらないで、孫の手で蛍光灯のヒモを引っ張れないか苦労しているジジイのような気分だ。
翻訳物を読む時に人物評はあまり見ないのだが、あまりのわかりにくさに人物が出てくるたびに確認している。
なんとか主要登場人物の把握はできた。

読みにくいと言えば『デューン』シリーズもそうだった。
古本屋で「砂の惑星」のうち数冊と「砂漠の救世主」を購入し、紀伊國屋書店で「砂の惑星」の欠番と「砂丘の子供たち」全巻と「砂漠の神皇帝」全巻を揃え、鼻息荒く挑んだのが23歳の秋だった。
すべて読み終わったのは、24歳の秋だ。
長え読書の秋だったぜホントに。
「砂の惑星」のあらすじは何となく記憶しているが、「砂漠の神皇帝」あたりになると、ほとんど覚えていない。

「砂の惑星」は映画を見ているから覚えているのかも知れない。
デヴィッド・リンチ監督。
ファイド・ラウサをスティングがやった。
あれは悪そうで良かった。

『リングワールドの玉座』に疲れては、DVDでPerfumeの代々木ライブの映像を見た。
「エレクトロ・ワールド」はやはり凄い。
そこがどんな世界なのかを想像せずにはいられなくさせる歌詞は、ブーメランのように聴き手の背後に回り込んで、後頭部に突き刺さる。
(オレらの現実もひょっとすると、そんなもんじゃないのか?)
ドキッとした瞬間、おれたちは同じ不安を抱えた存在としてそこにいる。

エレクトロ・ワールドに含まれるやや規模の小さい都市が<完璧な計算で作られた楽園>である「コンピューターシティ」を<逃げだしたい><壊したい>と思っているのは一体誰なんだろう?
強く思う気持ちゆえに<この世界のスイッチ>を押すことになるのだろうか?
いやはや、もの凄い歌詞だまったく。
この曲と「コンピューターシティ」だけで、サイバーパンクな世界観のロックオペラが出来る。
いや、新しい造語が必要か。エレクトロミュージカル?

夜、鮭のホイル焼きを作って食べる。
引っ越した時に両面焼きグリルのコンロにしたのだが、ホイル焼きを作る時にそのすごさがわかる。
完成までの時間がとにかく短い。
下火ちょろちょろは強烈だ。

青梅街道をジョギング。
東伏見のあたりからNTT武蔵野研まで戻るコース。

帰りに西友に寄って生牡蠣買う。
グルメシティでカミソリのホルダー買う。
四枚刃というやつだった。

風呂に入り、四枚刃の威力を試す。
剃れすぎるくらい剃れる。
そのうち五枚刃とか六枚刃なんてのが出てくるのだろうか?