『たまむすび』最終回聞く

朝、ラジコで先週木曜の『たまむすび』を途中まで聞く。最終回。

昼、先週金曜に行ったまずいラーメンやでカレーラーメンを食べる。まずくはなかった。しかし、味つけがどうにもならなくなった時、カレーはすべてを解決してくれるので、褒められたことではない。

しかもスープを飲んでから少しすると、気持ちが悪くなった。これで安心して、二度と行かないことができる。

お清めと口直しに、『栄記』で五目チャーハンを食べた。

夕方、注文していたリールの部品が届いた。起こしたベールを戻すバネ部品。
小指の爪くらいの大きさなのに、梱包が大げさで、部品の値段は220円なのに、送料と手数料を足したトータル金額が1650円だった。ルアーが一つ買えるじゃねえかよ。

『たまむすび』最終回を最後まで聞いた。
「朗読のミカタ」コーナーで、赤江さんが日本昔ばなしを朗読していた。貧乏神の話だった。
これが素晴らしかった。貧乏神のコミカルさ、福の神のお呼びでなさ、なぜか貧乏神を応援してしまう夫婦の善良さ。これらを見事に読み分けていた。幼稚園くらいの子供だったら、夢中になって聞くだろうなあと思った。

そして、あることに気がついた。
赤江さんの娘さんは、来年小学生になるはずだ。

『たまむすび』を引退する理由の一つが、子供と一緒に過ごす時間が欲しいというものだった。
では、そのために番組をやめて、赤江さんは何をするのか?

これだ。本を読んであげるんだ。面白い本をたくさん。プロのアナウンサーとして培った技術を使って。

子供に本を読んであげるのは、小学生になる前までだろう。となると、あと一年しかないではないか。
だったら、むしろ、よくぞここまで番組を続けてくれたものだと思う。一刻も早くおうちに帰って、ピン太郎ちゃんに本を読んであげるといい。

そう思った。

最後の挨拶を読み始めてすぐ、赤江さんは声を詰まらせていた。聞いていてこちらも、涙腺をぎゅっとつかまれる心地がしたが、こらえた。泣いてどうする。
途中からうなずきながら聞けるようになった。番組で関わった人の一人ひとりに対して感謝の言葉を綴ったその誠実さには、心打たれるものがあった。
その、本当はすごくちゃんとした人だという個性に、うっちゃりをかけたのが、瀧さんだったのだと思う。過去の木曜分録音を聞き直すと、のちに『ポンコツ』と言われるようになるほころびが、どんどん広がっていくのがわかって、とても楽しい。

楽しいラジオだった。楽しかった。それで十分じゃないかと思う。