ピザ屋がいったん閉店する話

8時起き。首が少し痛かったが、筋肉痛はそれほどでもなかった。

朝飯に、トースト2枚にジャムとピーナツクリームを塗って食べた。

トマトの葉かきと、支柱立てをした。

葉かきは、根本から脇芽を含めた茎を調べていき、結実に関係のない葉をカットした。まだ第一果を収穫していないので、やり過ぎにならないよう注意した。

第一果になるはずの花房を調べたが、まだ結実は始まっていなかった。それどころか、額の部分が閉じるような形で花が萎れていた。8月頃に実をつけずしぼんでいく形に似ていた。虫による受粉はなくても、風の強い日が多かったので、自然受粉しているはずだと思っていたが。とにかく様子見。

脇芽の茎が結構太くなってきていた。一気に伸びると、重さによって傾いてくるため。あらかじめ誘引するための支柱を1本立てた。

溶液の補助タンクに、10リットルのハイポニカ溶液を追加した。

11時前に家を出る。

新御徒町へ。

ピザ屋『想兵衛』に行く。

開店時間は11時30分だったが、15分後くらいに店の前に着くと、店内はすでに満席だった。昼休みの時間帯を過ぎてからあらためて来ることにして、いったんドトールに入った。

アンソニー・ホロヴィッツ『その裁きは死』読み始める。

1時15分頃にドトールを出る。再び『想兵衛』へ。

並んでいる客こそいなかったが、店のドアを開け、中を覗くと、カウンターもテーブル席もいっぱいだった。厨房の黒田さんと目があったので、「後でまた来ます」と伝えた。

しばらく、佐竹商店街をうろちょろした。商店会の休憩所というスペースがあり、在りし日の商店街の写真が展示されていた。昔は大変賑わっていたことが、写真に写っている、人、人、人、の数でわかった。数の子かと思った。

休憩所の椅子から、『想兵衛』の入口がよく見えた。黒田さんはいつも、ピザを作りながら商店街の行き来する人々に目を向けており、そっと来店しようとしてもバレバレということがある。しかし、休憩所からはこちらの姿は見えないようだった。

ラストオーダーは昼の2時だった。さすがにその時間まで粘るお客さんはいるまいと思い、店をじっと眺めながら1時40分頃まで待ち続けた。

奥に座っていた二人組が店から出てきたので、入れ替わりに店の中に入った。奥さまから先に座るよう促された。座ると、手前テーブルにいた二人組も会計をして店を出ていき、カウンターにいた女性も出ていった。一気に空いてきた。

厨房の黒田さんは、両サイドをマルコメ君レベルにそり上げ、カラーリングしたトップを残していた。攻めの髪型だった。「黒田さん、髪型が」と言おうとすると、黒田さんもこちらの格好を見て、「夏男だな」と言った。暑かったので、上はアロハ、下は短パン、サンダル履きだった。

ランチメニューを見て、ドリアに心惹かれたが、やはり定番に行くべきだろうと思い、ピザのMサイズセットを頼んだ。

サラダを食べ、コーヒーを少し飲むと、ランチピザが出来上がった。黒田さんが運んできてくれた。生ハムとルッコラのピザだった。二切れ食べ、Oh Yes, Oooh Yeees! などと心の中でつぶやいていると、カウンターに座っていた女性が二人とも会計を済ませて店を出ていった。ラストオーダーの時刻も過ぎようとしていた。

結果的に、2時から閉店の2時半まで、黒田さんとじっくり話しながらランチを食べることができた。

『想兵衛』が今月いっぱいで閉店するということを知ったのは、先月の19日だった。翌日、建物を完全に新しく建て直しての新規オープンとなることを知ったのだが、最初に閉店を知った時はかなり驚いて、思わず夕方、お店を訪れた。お店の評判は上々で、順調にやっていると思っていたのだが、それにも関わらず閉店ということは、身内になにかあったのではと思ったのだ。

しかし、その日、店の外からスマホの望遠カメラ機能を使って店内を覗くと、ご夫婦は淡々と接客されていたので、ということは、そのへんはたぶん大丈夫たろうと思い、DMだけ送った。

結局、こちらの勇み足的取り越し苦労だったのだが、閉店状態は一年半続くので、その前に行っておきたかったわけである。小笠原土産の島塩と島唐辛子も渡したかったし。

建物の建て替えは、佐竹商店街全体の潮流であるらしい。昨年来た時に思ったのだが、お店がオープンした8年前に比べると、商店街を行き来する人の数は明らかに増えていた。相変わらず、シャッター商店街のような見た目ではあったが、通る人が多ければお店は繁盛するし、そういう店が増えれば、新規参入するお店も出てくる。加えて、昨今の地価上昇で、商店街の建物が全体的に新しくなる機運に包まれているのだ。

『想兵衛』リニューアルも流れの一環であるのだが、もしかすると数年後には、商店街の賑やかさはかなりのものになっているかもしれない。あとは、何か一つ、特徴があればなあ。中野ブロードウェイにおける『まんだらけ』的な。

雑談など色々話し、2時半に会計をして店を出た。「頑張れ、夏男」と黒田さんに言われた。

西葛西へ。

3時過ぎ、実家帰宅。

きゅうり、ピーマン、みょうが、塩昆布、カイワレ大根、なめたけを、醤油とみりんとお酢に漬け込んだ。

夕方、自転車で『タックルベリー』へ。鉄板バイブを二つ買った。メタルガレージのアカキンと鬼丸のイワシ。

『ベルクス』で買い物。ジャガイモ、こんにゃく、しいたけ、豆腐、メザシ、小松菜など買う。

買ってきた材料と、実家にあった玉ねぎ、にんじんなどで、けんちん汁を作った。

夕食に、けんちん汁と、素麺、漬け込んだ野菜を食べた。

夜、プロレス関連の動画ばかり見て、剛竜馬について検索する。プロレスバカブームの頃は、演劇が忙しくてプロレスはほとんど見なかった。しかし、剛さんの晩年を考えると、ブームがなかった方が早く堅気になれていたんじゃないかと思った。

12時就寝。