レース前最後のヤビツ峠ラン

7時半起き。洗濯、洗い物など、家のことをしてから、11時に家を出る。

下北沢で、すた丼を食べ、小田急で秦野へ。『わが友マキアヴェッリ』1巻読む。

12時半過ぎに秦野到着。しかし、東京ではゲリラ豪雨の注意報が出ていた。雨雲レーダーを見ると、大山から丹沢あたりにも雨雲がさしかかっていた。しかし、ヤビツ峠より北側だったので、途中までは走れるだろうと思い、ランニングを開始した。

今日はとにかく、止まらずに走りたかった。蓑毛バス停でも休まず、行けるところまでいくことを目標にした。

名古木交差点まではウォーミンクアップとして走った。セブンイレブンに入り、アクエリアスを買い、峠ランニングスタート。

名古木交差点を過ぎるといきなり坂が急になる。耐えきると斜度が穏やかになり、アップダウンが続くようになる。古道と合流してから信号を過ぎ、新東名ガード下までそんな感じで続く。

学校帰りの小学生たちが、楽しそうに笑いながら、走って帰宅していた。

8月は、新東名ガード下で必ず止まってしまったが、今日は通過した。

小蓑毛の神社を過ぎてしばらく行くと、反対車線に水車がある。その先、やや左に曲がった先にあるのが、蓑毛バス停前の急坂だ。ペースは当然落ちたが、ここもなんとか走って上りきることができた。

蓑毛バス停を通過する。

そこから先は、蓑毛までの道よりも斜度は緩やかになる。しかし、途中のどこかで、急に13パーセントくらいになる区画もある。緩くなったと安心しているとしっぺ返しを食らう。

足の裏全体を地面につけるようにして、体幹を意識してひたすら上っていった。心拍数は150前後を推移していた。このまま菜の花台展望台まで行けるかもしれない、そう思った。

ところが、春日神社の階段前に着いた時、なぜか、足が止まってしまった。バテたり、しんどくなったりしたから止まったのではなく、止まってから、あれ? と思うような止まり方だった。

そして、一度止まると、両足が重くなった。

階段の近くまで歩いて、段差に腰掛けた。筋肉はかなり張っていた。そこまでの走行距離は8キロちょっとだった。菜の花台展望台までは残り1キロちょっとだった。帽子のつばから汗が滴り落ちていた。

時計を見ると、時刻は2時20分だった。ここで考えた。止まらずに走るという目的としては、前回が東名ガード下までだったのに、今回は2倍以上長く走ることができた。ここまでくると、ヤビツ峠までは残り4キロちょっとである。しかし、東京のゲリラ豪雨と、家の窓を開けて出てきたことが気になっていた。また、蓑毛バス停の発車時刻は、毎時50分台後半だったはず。だとすると、ここで引き返した方がよさそうだ。幸い、蓑毛までの下りを走る余力はある。

で、下りを走り下りた。春日神社からは3キロ弱だった。

バス停に、秦野行きのバスが止まっていた。時刻は2時47分だった。慌ててバスに手を振り、2時48分発の秦野行きに、文字通り飛び乗った。体中汗だくだったので、椅子には座らなかったが、足元に汗がしたたり落ちていた。

秦野のミニストップでプロティン飲料を買って飲み、ドラッグストアで麦茶を買った。

小田急の椅子にタオルを敷いて座ったが、やはり汗が気になったので立った。

スマホを見ると、1時台に東京は集中豪雨に見舞われたらしかった。南武線は線路が冠水し、運行停止となっていた。

窓から大山方面を見ると、雨雲が覆っているように見えた。もし春日神社で引き返さず、ヤビツ峠まで走ったら、帰りに雨に見舞われていたかもしれない。もし林道だったら危なかったろう。

下北沢に着いた頃には、雨はあがっていたが、道は濡れていた。5時前帰宅。窓は開けていたが、網戸とカーテンを閉めていたのと、風の方向の関係から、雨が部屋に吹き込むということはなかった。しかし、干していた洗濯物は見事にずぶ濡れになっていたので、再び洗濯機にいれた。

夜、日曜日に走るコースを Googleマップで調べる。トータル12キロのうち、8キロはロードで4キロはトレイルだと、去年参加した人のコメントに書かれていたので、スタート地点から8キロあたりをストリートビューで見た。しかし、ロードといっても足場は舗装されておらず、普通に坂道ランニングできるのは最初の6キロくらいだと思った。

日曜に走るのは、富士山クライムランで、富士吉田の北麓公園から、5合目吉田口までの12キロを、1200メートルのぼる。ヤビツ峠ランニングでトレーニングしたのは、この前半部分対策だが、挫折棄権をしない程度になったに過ぎないと思う。ちゃんと走れるようになるためには、せめて7月から週一で通うべきだった。8月からになったのは、このレースの過酷さに対してどこか他人事のように思っていたからだが、自分の、あまりの走れなさに気づいたということが、最大の収穫かもしれない。