12時に起きた。
昨日は何時に寝たのか?
途中で記憶が飛んでいる。
シリアルの袋があいていた。
お茶碗に入れて食べたようだ。
キッチンの床にシリアルが散乱している。
いつ、なぜ、どのようにしてこぼしたのか。
ホワイトホースの瓶がテーブルに置いてある。
昨日それを割って飲んだ。
だが酔っ払うほど飲んでないし、酔ったという記憶もない。
とりあえずシリアルにミルクをかけて昼飯を食べた。
1キロ500円の安物だ。
うまくもまずくもなかった。
パソコンがつけっぱなしだ。
昨夜、オレは何をしていたのだろう?
ネットの履歴を調べてみた。
夜中の1時頃、Youtubeで音楽を聴いている。
その後、マグネシウムリボンの「トウガラシライフ」映像を見ている。
何となく覚えている。
時間が飛び、昔のプロ野球映像を見ている。
田淵とか、江夏とか。
次に、野田MAPの「半神」を、ニコニコ動画で観ている。
阪神から半神へ。
閲覧時刻は4時過ぎだ。
阪神の動画を見たのは覚えてないが、半神はうっすらと覚えている。
観ながら、
(勝村さんすげー)
と、うわごとのようにつぶやいていた記憶がある。
以降、ネットの履歴はなかった。
シリアルの袋を開けたのはいつだったのだろう?
いやそれより、いつ寝たのだろう?
うっ!
頭が痛い。
思い出せない…
寝る前に、朝日を拝んだような気もする。
でもその朝日は、アメリカのどこかの鉄道で、軌道の広い特急に乗って眺める朝日だった。
その時点ですでに夢だ。
夢を見ながら、現実ではシリアルの袋を開け、お茶碗によそって台所でこぼし、食べ、眠りについていたのだろうか?
無意識に?
ひょっとすると、演劇の映像を見ている内に、夢と現実の境界線を気づかぬまま乗り越えてしまったのかもしれない。
そうであった方が嬉しい。
痩せても枯れてもこの塚本、酒飲みのはしくれよ。
ウィスキーをシングル3杯飲んだくらいで、記憶が飛ぶなんてことはありゃしめえ。
おのれの記憶探りをするうちにもう夕方。
そして夜。
ここ数年で最も無駄な午後の使い方だったな。
玄米粥とチキングリル、オニオンサラダ食べる。
新タマネギをスライスし、お酢を足した水にさらしてみた。
匂いがしなかったのはお酢のおかげか、それとも「新」のおかげか。
今度は食う気にさらす方法を試してみたい。
匂い成分の揮発を待つやり方だ。
大根おろしの辛みがなくなるのと理屈は同じ。
試すのはタダだ。やってみるべ。
ヴァン・ヘイレン「Panama」聴く。
この頃のデイヴィッド・リー・ロスが好きだ。
露悪的という言葉があるが、彼の場合は露アホ的。
「Panama」のPVでは、ラジカセ抱えて宙づりになりステージ上を飛んだり、ホテルで腰にバスタオルを巻いただけの姿で警官にしょっ引かれている。
アホだ。素晴らしい。
フロントマンにデイヴがいて、リードギターにエディ・ヴァン・ヘイレンというのが、当時の泣く子も黙る布陣だった。
残念ながら当時は子供だったから、その強烈さがわからなかったけども。
「Panama」はアルバム「1984」に入っている。
こののち、デイヴは脱退し、ボーカルはサミー・ヘイがーに変わった。
なんか、真面目になっちゃったなあと、当時思っていた。
デイヴィッド・リー・ロスは、なんと一昨年、日本に住んでいたらしい。
自転車で六本木界隈に出没したり、水墨画を習ったり、日本人の彼女を作ったりしていたらしい。
こういうエピソードは大好きだ。
さすが、かつておのれの股間に保険金をかけた男だけのことはある。