朝、駅に向かう途中、小金井太陽病院前で、おじいさんが病院を脱走していた。
看護婦さんが背後からおじいさんの手首を捕まえたが、おじいさんは、
「ええい!放せっ!」
と言いながらステッキを振り回していた。
何か気に入らないことがあったのだろうか?
昼、公園の木陰に座っていたら、少し離れたところに座っているOLのすぐそばに猫が座っていた。
たぶん、OLの食べているおにぎりなどをもらえるのではないかと期待したのだろう。
しかしOLは食べ終わるとコンビニ袋にゴミをまとめ、ゴミ箱方面に行こうと立ち上がった。
猫も釣られて立ち上がり、OLの行く手をふさいで「ニャア」と鳴いた。
OLはぎょっとして猫を見て、きびすを返した。
猫はOLの後を「ニャア」とひと鳴きして着いていった。
OLはついてくる猫を気味悪げに振り返ると、小走りに公園を出て行った。
失意の猫はカップ麺をすすっているこちらに気づき、近くにやってきて枯れ葉に覆われた地面に座った。
痩せた茶虎の猫で、時々くしゃみをした。
人間の食い物は猫にとって塩分が高すぎるらしいので、できればあげたくなかったが、こういう時に餌をあげたくなってしまうのもまた人間の本能だろうと思い、麺を数本地面においた。
猫は一瞥した後くしゃみをしただけで、麺のにおいもかがなかった。
やらなきゃよかったぜ。
最近は都内のどこの公園にもカラスがいる。
カラスは腹が減ると鳩などを襲うらしい。
鳩ならまだ良いけど、外国ではカラスの群れが羊を襲って食ったという事件が最近発生した。
カラスは猛禽類というわけではないのだが、群れをなすとそういうこともあるらしいのだ。
カラスの天敵は、鷲、鷹、フクロウなど大型の猛禽類という。
事実、皇居にはオオタカが営巣しており、その巣にはカラスの羽が発見されたとか。
小学6年の時にマラソンをしていたらカラスに襲われたことがある。
襲われたというより威嚇されたのだが、羽を大きく広げ、爪をたててこちらに飛んでくる姿は子供にとって恐ろしいものだった。
今なら勝つ自信があるのだが、奴らは大人は正面から襲ってこない。
でも、群れはイヤだな。
スズメバチとカラスは共生しているのだろうか?
スズメバチの天敵は熊。
だから黒いものを見ると襲う習性がある。
カラスなんて、ビンゴじゃないか。
しかし、奴らが戦ってたとしても、どちらを応援したものか。