しつこく雨。
一週間以上青空を見てない。
時々我慢できなくなったセミが出てきて鳴いているが、数が少ないからすぐに鳥の餌食になるだろう。
カラスのやつは賢いから、幼虫が地面からはい出て、成虫が殻を破って出てきたところをぱくりとやる。
セミなんか、そういうパターンで食われることが多いらしい。
昼、ノートパソコンの電源を入れたが、充電されていなかった。
充電池の寿命か。
夕方、クリーニングに出していたスーツを取りに行く。
久保田君に貸していたやつ。
ついでに買い物をし、エビのむき身を買う。
エビマヨを久しぶりに作る。
野菜が足りないのでつるむらさきを一緒に炒める。
7月16日に行われたプロレスリングノア武道館大会のビデオを見る。
高山善廣がメインに登場し、佐々木健介とタッグを組んで、三沢&秋山組とぶつかった。
本当なら高山は、小橋と組むはずだった。
しかし小橋は、会社の健康診断で腎臓に腫瘍が見つかり、急遽出場辞退となった。
手術は無事成功したらしい。
ほっとしている。
だが、もしも高山と小橋のタッグチームが見られるのなら、間違いなく前売り券を買っていただろう。
しばらく、ノアも見にいっていない。
高山は復活したが、復活前と今とでは、新日本プロレスの状態が天と地ほど違っている。
今の新日本プロレスは、まあ、我々の知ってるあの新日本プロレスでは、もうない。
ファンが離れた原因は、2年前の10月にやった両国国技館大会と、11月にやったドーム大会にあるだろう。
致命的だったのは、やはり両国の大会だ。
そういえばあの試合の解説席に座っていたのは、高山善廣だったなあ。
フォールしてないのに、背中がマットについていただけで藤田が3カウントをとられた試合。
終わった途端、
「これはダメだろ」
と冷静にコメントしていたのが思い出される。
直後、観客から大ブーイングが起き、2階席からはありとあらゆるものが投げ込まれた。
確かに、あれはダメだと思った。
だけど、それでもやはり、新日本プロレスのプロレスがなくなってはいけないと思いつつ、ノアのビデオを見た。
ノアのプロレスは大好きだけど、業界の盟主となるようなカラーを持った団体ではないと思う。
「ぶっちゃけ、よそはよそ、うちはうちだよね」
といった三沢社長の思想が染み渡った団体だと思う。
そう言うところが好きなのだ。
だから、名実共にプロレス界の頂点に立っている現状は、ファンとして好ましくない。
少なくとも、同等の体力を持つ団体があってこそ、ノアもプロレス界も光るのだと思う。
高山は(当然ながら)負けた。
が、秋山と高山が戦うという姿を見るのは珍しく、久しぶりに鳥肌が立った。
三沢社長のタッチワークは、芸があった。
バックステージでカメラに向かって、
「生きてるよー」
と出てきた高山の姿に涙した。