7時40分過ぎに起きる。
外はよく晴れていた。
朝食として昨日買った柿の葉寿司を食べる。
実に旨い。
あとで食べるため半分残す。
ホテルをチェックアウトし、近くのみずほ銀行で金をおろし、マクドナルドで本日の行き先を検討する。
なんばをうろつき、ここ数日のことを考える。
旅とはいったい何なのだろうという根源的な問いかけから始まる。
よって、なんばでは答えが出ず。
JRに乗り、神戸に向かう。
昼前に神戸に着く。
なぜ神戸に来たのか、深い理由は何もない。
和歌山方面か神戸かどちらに行こうか迷い、神戸の方がなにかあるかもしれないと思ったから神戸に来た。
元町商店街を歩き、オムレツの店で昼食をとる。
神戸風オムレツを食べる。
神戸港に向かう。
未来都市のようなビル群を抜け、海の見える場所へ。
小さい遊園地があった。
しかし平日の昼下がりで客の姿はなく、ジェットコースターは止まっていた。
太陽がやたらに眩しかった。
港をしばらく歩いてから元町商店街へ戻る。
チョコレートの専門店へ行き、抹茶チョコとビターチョコを買う。
味がとても濃い。
カカオの含有率が高そうだった。
山側にも行ってみようと思ったが、歩き疲れたので大阪へ戻ることにする。
阪神電車を使う。
途中、人身事故があり、三宮近くで電車は止まってしまった。
社内は空いており、六甲山の紅葉がよく見えた。
3時半頃梅田に到着。
小腹が空いたので、昨日食べられなかったものを色々食べようと思い立つ。
昨日歩いた天神橋商店街の6丁目あたりから南に向かって歩く。
「たこ将軍」という店でたこ焼きを買い、公園で食べる。
たこ焼きを深い容器に詰め、溶き卵をかけたものだった。
いわゆるたこ焼きとは食感が違った。
歩きながらネットを調べ、立ち食いうどんの店に行く。
有名な店ではない。
そこできつねうどんを頼む。
揚げが非常に大きく、値段が安く、スープが透明だった。
讃岐うどんのチェーン店が広まっていなければ、もっと感動できたかもしれない。
「中村屋」という店でコロッケを買う。
かじりつこうと思ったが、たこ焼きとうどんをたべてすでに腹が一杯だった。
やむなくコロッケはあとで食べることにする。
なんばに戻り荷物を取る。
すでに5時を過ぎていた。
色々見て回るには疲れていたし、腹も一杯だったので、京都に戻ることにする。
大阪環状線で人身事故があったため、大阪駅のホームは大変混雑していた。
新快速に乗り京都に向かう。
特急とほぼ同じ速度を、新快速は出すらしい。
数十分で京都に着く。
駅前のコーヒー店に入り、阪神電車を降りて以来久々に坐る。
本を読んだりしながら、朝、なんばでおのれに問いかけた疑問の答えを探す。
見つからず。
観光ではなかったと思う。
遺跡をめぐったり、まるで勉強に来たみたいだ。
そして、やたらに色々なことを考えた。
考え疲れるほど考え、合間合間にうまいものを食べていたようだ。
10時少し前に店を出る。
京都駅の椅子に座り、柿の葉寿司とコロッケを食べる。
コロッケは冷えていたが、一口かじってその旨さに驚いた。
ジャガイモとタマネギが甘い。
調味料の甘さではなく素材の甘さだった。
そういえば、俺の前に買った若い女性は、
「コロッケ20個下さい」
と言ってた。
その前に買ったおばちゃんも、コロッケの他にメンチカツや他の揚げ物を沢山買っていた。
このコロッケなら、差し入れに持っていけばたいそう喜ばれそうだと思った。
熱々を食べたかった。
悔いが残る。
10時半にバスに乗る。
沢山歩いたので、すぐに眠れるかと思ったが、以外と頭が冴えていた。
後ろに19歳くらいの女の子が4人乗っていたが、余りにも頭が悪そうで、笑ってしまいそうになった。
いずれ、4人で行動できなくなる時期がきたら、我が物顔に振る舞えた今日のことをどう思い出すのだろう。
「若かったね」
「無茶やったよね」
だろうか。
大垣近くで休憩。
その後、すとんと眠りに落ちた。
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