賞味期限の切れた真夏日

今年の残暑は真夏の暑さに似ていない。
梅雨の終わり頃のようだ。
夕方6時頃になると外は結構暗い。
あと2週間と少しで秋分なのだから、当たり前といえば当たり前だ。

春分の日から2週間前に、真冬のように寒い日があってもおかしくないように、秋分の日から2週間前に、賞味期限切れの真夏日が訪れてもおかしくはない。
ただ、期限切れだから、扱いに困るのだ。
海はもう誰もいないだろうし、屋外プールも閉じた。

子供の頃は9月の真夏日を、釣りに行くことで消費したものだった。
河口で一日過ごすと、日に焼けて半袖の跡が体に残った。

今日も朝から蒸し暑い。
気温は少しずつ下がっているが、汗が出ることに変わりはない。

朝、なか卵の親子丼を食べる。
ギャル曽根がどこかで「おいしい」と言っていたらしいのだが、普通の味だった。
まずくはないが、特に好きな味でもない。

これまでに食べた親子丼で一番美味しかったのは、青山一丁目の地下の中華定食屋の、ラーメンと一緒についてくるミニ親子丼だった。
おまけメニューなのになぜあんなに美味しかったのだろう。
似たような味を再現できないかと、家の台所で何度も試してみたが、うまくいかなかった。
きっと、特に秘訣があるわけではなく、平凡なレシピが丼の大きさなどの要素と絡み、偶然美味しい親子丼になっていたのだろう。
あれはもう一度食べたい。

6月下旬から7月上旬にかけ、東大一直線ばりにがんばったおかげで、access DBにも随分慣れてきた。
10月の公演に向け、不安要素が一つ減るのは良いことだ。

夕方、阿佐ヶ谷のシアターシャインへ。
柳瀬くん出演の芝居を見る。
客席で宇宙キャンパスの上岡君と会う。

客入れ中役者が舞台でうねうね動いていた。
芝居が始まると動きは普通になった。
時代がかった死語を極端に用いていたため、内容が頭に入らなかった。
ただ、そうした台詞は役者に呪術的効果を及ぼすという事実を再確認できた。
簡単に言えば、意味はわからなくても、のってしまうのだ。

役者の配置の仕方と、動線の決め方はとてもきれいだった。

終演後、宇宙キャンパスの健吾くんに会う。

柳瀬君の出を待っていたが、時間がかかるらしく、空模様が怪しかったので10分ほど待ってから失礼した。
西荻に着くと雨が降っていたが、雨宿りを少ししたらやんだ。
10時帰宅。