楽屋の楽屋飲み

10時起き。
久しぶりに8時間以上寝た。

外はやや曇り。
時々晴れ間が覗いていた。

買い物に行き、焼きそばとキャベツを買う。
昼に焼きそばを作って食べる。

夕方、仙川へ。
『楽屋』見る。
しのちゃん、あーや出演。

劇場入り口に片桐がいた。
現場に入っているらしい。

客席に座って本を読んでいると、隣にオギノ君が来て座った。
「ドカさん、次のマグ公演、また出張が重なって行けません」
と、つれないことを言う。
オギノ君の隣に、チャリカルキの菅野さんが。
俺の真後ろに松井さんが座った。

芝居のテンポはややゆったりめ。
幽霊の一人をしのちゃんが。
病院を抜け出した女優をあーやが演じた。

二人の女優が、実は幽霊だったという展開は、落ちのようになってはいるのだけれども、いっそのこと最初から種明かししてしまった方が面白いかもしれない。

色々考える。
ベテラン女優は老醜をよりさらけ出し、狂ったようなイメージで演じてもらう。
病院からやってきた女優が一番まともに見える見せ方はないか。
等々。

終演後、劇場で乾杯をした。
「どうぞどうぞ」
の勧めに促され、そのまま腰を据えて飲む。

演出のまんたさんと話す。
しのちゃんの絡みで、マグネシウムリボンの芝居は何度か足を運んでくれているとのこと。

「この小屋、マグネシウムリボンで、どうですか?」
と、片桐君に3回くらい言われた。
「なぜ勧める?」
「いやあ…」
小屋主さんやスタッフさんが賑やかに飲んでいる様子を眺め、
「この、ノリは、どうかなあと思って」
と彼は言った。
「大学時代を思い出します。サークル棟の打ち上げみたい」
としのちゃん。

なるほど、確かに雰囲気が似ていた。
持ち寄った酒と肴で、時間を気にせず飲む飲み方。
近頃は金を払ってもなかなかそういう会に巡り会えない。

オギノ君は恋愛相談の受け答えをしていた。
1時頃になって聞いた。
「帰れるかい?」
「帰れません」
はきはきと答えられた。

「ドカさんはどうするんですか」
「俺は帰る」
「そんな、じゃあ俺、どうすればいいんですか」
「寝なさい。ここで」

オギノ君には悪かったが、先に失礼した。
明日も芝居を見に行くし、やることも色々ある。
先日のおっぱいビアガーデン帰りに野宿した俺よりはましだろうと思い、西荻に帰った。