濃い味付けと血圧

ランチボックスを見た母が、
「あんたお弁当作ってるの?? やだ、明日なんも用意してないわ」
と言った。
結構前にしょっちゅう作ってたのを忘れてる。
「別にいいよ、いつもテキトーにおかず詰めてるだけだから」
と言おうとしたが、毎週帰っているワケでもないし、久しぶりに弁当を作るのも楽しかろうと思い黙っていた。

昼、弁当を食べる。
ちくわにチーズを詰めてベーコンで巻いたものや、ブロッコリーなどが入っていた。
なぜか焼きたらこが入っていた。
塩分量としてはご飯が進みすぎるおかず群だったが、高校時代を思い出し、懐かしくもあった。

母の味付けが塩辛いのは、父が秋田出身で濃い味付けを好んだのと、母自身料理の際に計量カップや大さじ小さじを使わない人だったので、自然とそうなったのだと思う。
そういえば子供の頃初めて大根おろしを食べた時は、今の3倍くらいの醤油をかけていた。
鮭にも納豆にも醤油はダバダバだった。
そういうものだと感覚的に疑うことなく高校卒業まで育ったわけだが、19歳の時に警備員のバイトをし、事前に受けた健康診断で医者にこんなことを言われる。
「君、ご家族で血圧高い人いない?」
父のことがとっさに浮かび、
「父親が高血圧です」
「あそー。じゃあ遺伝もあるのかなあ」
「僕、なにか問題あるんですか?」
「19歳にしては、かなーり、血圧が高めだから、気をつけた方がいいねえ。血圧ってのは年をとるごとに高くなっていくから」

ショックだった。

だがおそらくその血圧は、塩分の高い実家での食生活によるものではなかったかと思うのだ。
22歳の時に実家をでて一人暮らしを始め、最初はインスタントものばかり食べていたが、26歳くらいから徐々に自炊に目覚め、食べ物の好みも肉から魚、野菜へとシフトしていった。
毎年受けている健康診断。
血圧は「正常」をキープしている。

7時まで残業し帰宅。

高井戸より上井草スポーツセンターの方が家から近いことに気づき、自転車で行ってみた。
設備は高井戸より古い。
シャワーで石けんやシャンプーが使えないのは同じ。

1時間のチケットを買い、700メートルほど泳いで帰った。
広かったせいか、それとも筋トレや他の運動をせずに泳いだためか、いつもより余力があり、心地よく泳げた。

鞄が欲しいと急に思う。
5年くらい前にアメ横で買った、ずた袋みたいなリュックを、今でも稽古に行く時などに使っている。
色合いがいかにも蛮カラ風で、本宮ひろし漫画の主人公が持っていそうな感じなので、新しいリュックが欲しいと思っていた。

たまたまネットで、トリコロール色のリュックを見つけたので、購入する。
ついでではないが、Perfumeのニューシングル予約も同時にする。
3曲入っているらしい。
つまり今年は、アルバムは出ないということだろう。