稽古最終日。
中野鍋横。
稽古場に向かう前に武蔵家で遅めの朝食兼昼食。
ラーメンとライス。
1時に稽古場。
早めに来た鈴木さんと雑談。
持ってきた衣装などの話を少しする。
通し稽古を沢山やる。
一番始めにやった通しは発声を重視してもらったが、カクカクした印象になってしまった。
二回目の通しは角が取れ、非常に見やすいものになっていた。
ちょっとほっとする。
昼の間に二回通しが出来ればいいと思っていたが、欲張って三回もやった。
沢山通しが出来るとダメだしの方向性が抽象的なものになっていく。
一つの演技に背負わせる観念が増えるからそうなるのかもしれない。
逆に言えばダメだしが具体的なままで終わってしまうのは、職人肌かもしれないが、道を求むる者としての満足感は乏しかろう。
夕方食事休憩を挟んで、夜最後の通し。
チーム下剋上で舞台監督を務めているというオオトモ君が見学に来た。
畳敷きの部屋で八畳分のスペースを作り、最後の通し。
とりあえずやれるだけのことはやった。
あとはお客さんが入ってどうなるかだ。
まるで江戸時代にオランダ語で書かれた医学の書物を独学で繙くかのような手探り稽古は終わった。
本物を見ず、台本にある活字のみを手がかりにしたので、制約はあったが意訳の楽しみもあったと思う。
帰りに笑笑で飲む。
稽古納めの乾杯。
洋楽の話、映画の話などする。
その後何時に帰宅したのかはわからない。
電車を寝過ごしたあたりで記憶が曖昧になった。