考える

 10時過ぎ起き。
 朝顔の鉢を窓際に置き、霧吹きで水をやる。
 蔓が細すぎるような気がする。
 日光が足りないせいか。

 雨なのか曇りなのかはっきりしない天気だが、気温だけは一丁前に30度近くあり、部屋にいると蒸し暑い。
 部屋の諸々の片付け作業をしただけで汗をかいた。

 単純な片付け作業に自分を放り込み、気持ちを落ち着かせた。
 落ち着かせないと、ふわふわとどこかへ行ってしまいそうだったからだ。
 どうも芝居が終わってからおかしい。
 自分の中で整理できていない部分がある。
 稽古をしている時は目先の忙しさに追われ、足下ばかり目がいっている。
 終わってから振り返ると、たどってきたルートのいびつさや、こぼれ落ちたものの姿に愕然とする。
 そんなのはいつものことだと結論づけることこそいつものことだ。
 輪廻を断ち切るべく愕然とした状態を維持したまま、今週はずっと過ごしている。

 とにかく間を置かずに次の台本に取りかかる。
 遊んでいる時間はない、なんて書いても、夏は遊ぶんだけど。
 ただ、遊んでいる時も、アンテナを圏外にしない心で過ごさないとな。
 色んな意味で時間はない、なんて書いても、死ぬわけじゃないんだけど。