私とPHSの愛の遍歴

昼、ADSLの業者に電話。
再契約に関する説明を受ける。
現在のモデム引き取り、局舎内配線の撤収、そして回線不使用タイプの申し込みをした。
速度は50Mのタイプにした。
これまで5年間、12Mのタイプでやってきて、別段不自由は感じていなかったのだが、料金がそれほど変わらなかったのでそうした。
NTTに払っていた基本料金分をこちらに上乗せしたと思えばよい。

トルストイ『悪霊』読了。
『クロイツェルソナタ』同様、性に囚われる男が主人公である。
貞淑な妻を愛しているがゆえに、かつて村の女と関係を持ったことに罪の意識を持っているが、同時にその女への欲望を消し去れない自分に嫌悪感を抱き、最後には自殺してしまうというお話。

トルストイは実際に村の女と肉体関係を持ったことがあるらしい。
してみると、この極端なストイックさは、己の過去を悔いる意味合いがあるのかもしれん。

夕方、新宿のビックカメラへ。
電池の寿命が尽きたPHSを買い換える。

7月に出たAdvanded W-ZERO3 es がキャンペーン中とのことでお買い得だった。
機種料金を月々の使用量に上乗せした分割払いで、なおかつ価格も割引になるという内容だった。
トータルの機種金額から考えても安いし、分割による利息も付かない以上、乗らない手はなかった。

PHSを買い換えるのは5台目だ。
いや、アステルのPHSを入れると6台目か。

アステルは10年前に初めて手にしたPHSだ。
仕事の関係で必要になり、駅前のどうでもいい代理店で0円の機種を入手した。
初めは物珍しかったが、使ううちにどうやらこれは他のPHSと比べて切れやすいということがわかった。
ビルの近くに行くとひどかった。
それから、橋の上など見晴らしの良いところでも良く切れた。
埼玉の戸田橋でバイク事故を起こした時、端の真ん中から保険やらバイク屋やら仕事先やらに電話をかけたのだが、全然つながらなくて焦った。

半年で、キレやすいアステル君に、
「カルシウムちゃんと取っとけ」
と捨て台詞を吐き解約した。

その後DDIポケットに再契約したのだが、こちらは電波の状態が非常によく、以来ウィルコムに変わってからもお世話になっている。

ここ数年は一度買った機種を3年ほど使っている。
今まで使っていたのは、ベストセラーになった初代京ぽん。
その前に使っていたのは、AirH”の人気機種で、初めて自動的にメール受信できるようになったやつ。
この二つで6年間使っている。
まあまあか。

うちに帰ってもネットが接続できない環境なので、マクドナルドに寄って無線LANの設定をした。
必要なソフトをダウンロードする云々よりも、解説書を読んで使い方の基本を覚えるのが大変だった。
小さいパソコンのようなものだ。
少なくとも、90年代初頭に流行したNECの98ノートよりは、使えるパソコンだろう。

うちに帰り、PCを起動し、PHS接続をしてみた。
京ぽんよりもデータ通信の接続速度が速く、サイトを閲覧するくらいならそれほどストレスを感じずに使うことができた。
ADSLが復旧するまで、とりあえずブログの更新や、ニュース閲覧その他はこれで十分間に合うだろう。