仕事してるっぽさ表現ツール

ふと思ったが、90年代から2000年代、2010年代を通して、日本が経済的に低迷したのは、エクセルが原因のひとつではないだろうか?
様々なワークシートをこれまで見てきたが、うまく作られているものに出会ったことは多くない。データを横に追加したり、ピボットテーブルで表現できるのに初めからその形式にしたり、列数が異常に多かったり、関数だらけのシート参照を繰り返してPCがフリーズするほど重かったり、印刷前提のレイアウトだったり、提出を義務づけられているものなのに、提出してもまともに読まれていなかったり、でも提出業務は続いていたり。こんなエクセル、ない方がみんな仕事するのになあ、と思うことがたくさんあった。
『仕事してるっぽさ抜群のワークシート』を作成した時間の総和に時間給をかければ、『逆GDP』とでもいうべき数値になるだろう。無を生産してきた時間だ。『仕事してるっぽさ』を表現するツールとしてのエクセルが日本経済に与えたダメージは、本来の目的である表計算ソフトとして得られた利益を凌駕するのではないか。
関係ないかもしれないが、クリント・イーストウッドの映画制作会社である『マルパソ・プロダクション』の基本的な事務ツールは、紙と鉛筆であるそうだ。
紙と鉛筆でいい仕事ができるなら、紙と鉛筆でいいということだ。特に紙はいい。折り曲げてヒコーキも作れるし。
いや、やっぱりエクセルで、というなら、エクセルならではの便利さを頭において使わないと、紙と鉛筆がわりの使い方になってしまう。だったら紙と鉛筆でいい。

7時起き。外は雨が降っていた。
朝飯に、ご飯、なすのぬか漬け、レタスとトマトのサラダ、ハンバーグ、目玉焼き、わかめの味噌汁。

10時過ぎ、都議選選挙の投票に行く。車椅子の老人二人と、杖をついた老人が一人、投票に来ていた。老人ばかりだった。こりゃあ投票率低そうだなと思った。

投票率が低いことを恨み節や嘆き節、あるいは怒りのアフガンのごとくSNSで発信したり愚ブログで書いたりしてきたが、投票をうながすためには逆効果ではないかと思えてきた。
イライラや怒りが、投票しない人を逃げられないように追い詰めて糾弾しようとする、非国民探し症候群に転化しているかもしれない。たぶん、やむにやまれず投票に行けない、という人も多いのだ。そういう人々がうつむいてしまうような書き方をして、喜びを感じているのかもしれない。
俺は非国民探しが大好きなのか? 非国民がいるとワクワクして、狩りたくなっちゃうのか? つるし上げ、寄ってたかって罵倒し、悄然とした姿を見ると、胸がすーっとするのか? 選挙に行かない人が「悪うございました」と泣いて謝ると、鬼退治直後の桃太郎のような高揚感と達成感を覚え、ドーパミンがドバドバ出ちゃうのか?

色々、気をつけないといかんと思った。責めずに促せる方法を考えて、どこかに逃げ道も残さないと。

雨は小雨だったが、傘なしでは濡れる程度には降っていた。

昼、ご飯、味噌汁、ハンバーグをのせたカレーライスを食べた。

食後、雨がやんだのを見計らって図書館へ。予約した本を借りた。

サミットで買い物。ソーセージ、長なす、中華おかずの調味料などを買った。

『2001年宇宙の旅』をNetflixで少し見た。見るのは二十数年ぶりだった。リマスタリングされたのか、ノイズなしの大変きれいな映像だった。
冒頭の猿人達の場面を注意して見ると、本物のチンパンジーと特殊コスチュームの人間達がうまく混ざっているように見えた。宇宙船のシーンの映像にため息が出る。1960年代末に撮られたことを考えると、スタンリー・キューブリックは正真正銘の変態としか思えない。

夕方、自転車のタイヤ交換をしようと思い、新聞紙を床に敷いたのだが、結局めんどくさくなってやめた。

夕食に、ご飯、なすとひき肉の炒め物、味噌汁、トマト。

トマトの収穫シーズンに入り、しかも今年は一つ一つが大きいため、毎食ごとにコツコツ食べててかないと冷蔵庫がトマトで溢れてしまう。そうなったら冷凍保存してしまえばいいっちゃいいのだけど。

11時にベッドに入ったが、寝ながらスマホを見るという最悪のことをしてしまい、12時過ぎまで『追い起き』してしまった。