芝居三昧の生活が終わってから18日経つ。早いものだ。
しかし、「早いものだ」などといってられない自体に陥った。
運動不足である。
芝居の稽古をしている時は、運動の出来る格好をしているから、すぐにマラソンをしたり、筋トレをしたり出来る。
つまり、「いつでも、どこでも、誰の挑戦でも受ける」状態にある。
しかし昨日の俺の体たらくときたら。
お彼岸には早いのに、おはぎを4個もぺろりと食べて、寝酒に日本酒3合をかっくらう始末。
朝起きた時、当然気分は良くなかった。
これじゃいけないな、と、思う。
これは、ハード(肉体)の問題ではなく、ソフト(精神)の問題だろう。
用は、未来を見据えた隙のない生活態度をとればいいのだ。
今の俺にとって未来は7月公演に集約されている。
もはややるべきことは一つである。
そういうわけで台本の執筆に取りかかった。
計画性も何もあったもんではない。
台本を書くのは半年ぶりくらいなので、やはり書き始めは筆が進まない。
しかも、自分の中にまだ疑問がくすぶっている。
「なぜ、ギョーザなのか?」
3ページばかり書いたところで昼になる。
2時半に望月と会う約束をしていたのだが、せっかく台本熱が高ぶっているのに中途半端で終わるのは勿体ないと思い、3時半にしてもらうようメールを打つ。
折り返し、「明日でもいい」と返事が来る。
迷ったが、明日にしてもらい、夕方まで台本を書く。
今まで書いてある段階で、登場人物が3人しか出ていない。
この先どうやって増やしていくのかが、作者の俺にもわからない
ともあれ、ようやく書き始めた。
このまま調子良く、第一稿の脱稿へと行ってくれればいいのだが。
夜、明大前キッドアイラックホールにて、チャリカルキ公演「筒井筒さん、その時約束を果たす」観る。
カタギノマタギで共演した山口めぐみちゃんが出ているので、彼女のチケットで観る。
作はビーグル大塚氏。
ビーグルさんの書いた芝居を見るのは初めてであったが、割とオーソドックスにまとまっていたのが意外だった。
精神の治療をモチーフにするところなどは、80年代演劇の匂いが少し感じられた。
めぐみちゃんはヒロインの役どころだった。
ただ、台本的に彼女の役はもう少し書き込んでもいいかな、と思った。
舞監のオギノ式が「本日はありがとうございました」と、まるで証人喚問されているように緊張した声で挨拶していた。
米倉が観に来ていた。
「昼間、わっちゃんの芝居、行って来ましたよ」
「わっちゃん、どうだった?」
「かっこいいんですよ。わっちゃんが」
「俺、明日行くよ」
めぐみちゃんからカタギノマタギ打ち上げの写真をもらう。
20世紀最後の風景IN中野。
思わず、ぎっくり腰のことを思い出す。
11時に西葛西へ。
何をとち狂ったか、コンビニでよっちゃんいかを2袋買う。
本当は最初、生クリームプリンを手にしていたのだ。
そして、その隣にあったバナナクレープと見比べて、どっちにしようかなどと考えていたのだ。
そのうちに、たかが甘いもののために悩んでいる自分に腹が立ってきたのだ。
横浜銀蠅のタイプ練習ソフト、「タイピングぶっちぎり」も発売された今日この頃、甘いことを言ってられないのである。
そんなわけで、このよっちゃんいかは、俺なりの、バリバリ。